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イーロン・マスクは許さない? 世界で広がる「デジタルノマド」とは世界を読み解くニュース・サロン(2/6 ページ)

コロナ禍で普及したリモートワークに関連して、「デジタルノマド」と呼ばれる働き方に注目が集まっている。観光業などが注目する「デジタルノマド」とは。

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「デジタルノマド」とは?

 デジタルノマドとは、簡単に言うと期間限定の海外移住のことだ。

 デジタルノマドと言ってもピンとこない人もいるかもしれないので、1つずつ説明したい。デジタルノマドとは、ノートパソコンなどのデジタルデバイスを駆使して場所を問わずにリモートで仕事をし、ノマドというだけあって、いろいろと居場所を変えて働く人のことを指す。

 日本でも以前、「ノマドワーカー」という言葉が取り沙汰されたことがあったが、もはや「ノマド」は死後に近い。当時は「迷惑だ」「うざい」と批判的に見る人も多かったが、今ではカフェなどでラップトップを開いて仕事をしている人たちの姿は当たり前になっている。コロナ禍によって多くビジネスパーソンはリモートで働かざるを得なくなり、迷惑だとは言っていられなくなった。

 筆者も混雑したカフェで、イヤフォンを付けてリモート会議に参加している人を見かけたことがあるし、米東海岸のシンクタンクが行ったカンファレンスに日本からリモート参加した際には、パネリストの1人が米国のカフェから、また別のパネリストは米西海岸のハイウェイを走行中の自動車の後部座席から参加していたこともあった。


Web会議によって世界各国のビジネスパーソンとつながれる(画像はイメージ)

 筆者にとっては、リモートワークの最大の利点の1つに、国境を超えたやりとりの手軽さがある。アフガニスタンのタリバン政権幹部に取材したり、米国の元政府関係者とテレビ電話でやりとりしたり、シンガポールやイスラエルのセキュリティ関係者らと顔を見ながら話をしたり。時差さえ考慮すれば、外国の人たちとも簡単に動画でやり取りができる時代になった。近年、仕事のスタイルが大きく変わっていると言ってもいい。

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