最高額は300万円、那須川天心VS. 武尊の「THE MATCH 2022」チケットは完売 6月19日午後1時に開始:配信ビジネスのモデルに
「RIZIN」(ライジン)などを企画、運営、主催するドリームファクトリーワールドワイドは、6月19日に東京ドームで開催する「Yogibo presents THE MATCH 2022」の開場を午前11時、開始を午後1時からと発表した。
格闘技イベント「RIZIN」(ライジン)などを企画、運営、主催するドリームファクトリーワールドワイド(東京都港区)は、6月19日に東京ドームで開催する「Yogibo presents THE MATCH 2022」の開場を午前11時、開始を午後1時からと発表した。午前12時30分から那須川龍心選手と大久保琉唯選手のオープニングファイトを始め、午後1時よりオープニングセレモニーを開始するという。大会当日は再入場不可としている。
同大会では、キックボクシングRISEの那須川天心選手と、K-1の武尊選手の試合が開かれ、これが“世紀の一戦”として注目を集めている。ただ、放送予定だったフジテレビは5月31日、「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しない」と発表していた。
同大会での「VVIP 1列席」(300万円)は早々に完売。大きな話題となった。「VVIP 2列席」は200万円、「VVIP 3列席」は100万円、「VIP席」は30万円で販売するなど主に高所得者をターゲットとした戦略を取っているものとみられる。同社によれば、すでに会場のチケットは完売しているという。
THE MATCH 2022は、全試合をABEMAの「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で生中継する予定だ。一般チケットは5500円(ABEMA内で購入、使用できるサービス内通貨「ABEMAコイン」では4580コイン)、ABEMAプレミアム会員は4400円(3660コイン)に設定した。
また、VIP席と同じアングルで試合を楽しめる“300万シートアングル”に加え、那須川選手、武尊選手をそれぞれ応援する「応援チケット」も販売する。応援チケットの価格は7700円(6410コイン)に設定した。こちらもABEMAプレミアム会員には6160円(5120コイン)で販売し、会員か否かで価格に差をつけている。
応援チケットには、大会前にファンと選手がつながる生中継の実施や直前スパーリングの独占公開、大会前日の計量に密着したコンテンツを生配信し、付加価値を付けているようだ。
格闘技のビジネスモデルにも影響
日本時間の6月14日に米国で開かれたRIZINの記者会見では、ボクシング世界5階級制覇のフロイド・メイウェザーと、格闘家の朝倉未来が9月のRIZINで対戦することが発表された。
その際にドリームファクトリーワールドワイドの榊原信行CEOは、今後のイベントや試合に関してPPV(有料コンテンツに料金を支払って視聴するシステム)のみで放映する可能性にも触れており、「今後の格闘技ビジネスでもネット配信の中でのビジネスモデルにするしかない」とも答えている。
今回のYogibo presents THE MATCH 2022での興行結果が、今後の格闘技のビジネスモデルに影響を与えそうだ。
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