投票でポイント贈呈 JX通信社、参院選の投票率アップへ「ポイ活」キャンペーン実施:最大で100万円相当
報道ベンチャーのJX通信社は、6月22日に公示された第26回参院選の投票率向上に向けたキャンペーンを始める。
報道ベンチャーのJX通信社(東京都千代田区)は、6月22日に公示された第26回参院選の投票率向上に向けたキャンペーンを始める。投票に行き、ニュースアプリのアンケートに答えたユーザーに、50円〜100万円相当のポイントをプレゼントする。
「投票率アゲアゲ!選挙でポイ活祭」と銘打ったキャンペーン。同社が運営するニュース速報アプリ「NewsDigest(ニュースダイジェスト)」で、投票に行ったことが分かる「投票済証」などの写真をアップロードし、投票先などを尋ねるアンケートに答えたユーザーが対象。50円、100円、1000円、5000円、1万円、10万円、100万円のいずれかに相当するポイントを贈る。
NewsDigestには、ユーザーが天候や事故、災害など、地域の安全に関する情報を提供することでポイントを得られる「情報提供機能」を備えている。今回、この機能を投票率向上に向けたキャンペーンの企画・開発に応用した。
キャンペーンを企画したのは、1990年代半ば以降に生まれた「Z世代」の社員たちだという。若年世代の投票率の低さが問題となる中、アプリでは、選挙の仕組みや投票方法などを記載し、投票に行ったことがない若い世代の有権者が「初めて投票に行くきっかけ」となるように設計している。
ユーザーに回答を求めるアンケートは、同社の事業である世論調査(情勢調査)の結果予測に生かす。「投票済証」などの写真のアップロードを求めるのは、不正な応募を防ぐ狙いがある。
キャンペーンの実施期間は6月23日から投開票日の7月10日。受け取ったポイントは7月31日から、現金やECサイトなどで利用できるギフト券に交換できる。
同社は「データインテリジェンスの力でより豊かで安全な社会を創る」をビジョンに掲げる報道テックベンチャー。AI(人工知能)技術を用いて、SNSをはじめとする各種ビッグデータからリスク情報を検知する「FASTALERT(ファストアラート)」を開発し、報道機関や官公庁、インフラ企業に提供している。
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