使いやすさより可愛さ! 台湾で立体型の交通系ICカードが大ヒットするワケ:ヤクルトや森永キャラメルも(1/4 ページ)
改札機にかざすだけで列車に乗れ、店舗での買い物にも使える交通系ICカード。カードだから当然、フラットな形をしているが、お隣の台湾では少し事情が違う。フラットではなく、キャラクターなどをあしらった立体型のカードが主流だ。日本でいま話題のヤクルトや、森永のミルクキャラメルの箱を模したものなど、企業とコラボしたユニークなアイテムがそろう。いったい、なぜ作ったのか。そこには、日本企業にも参考になる、常識を覆すものづくりのアイデアと、確たる販売戦略があった。
改札機にかざすだけで列車に乗れ、店舗での買い物にも使える交通系ICカード。カードだから当然、フラットな形しかない……と思いきや、お隣の台湾では少し事情が違う。実は、キャラクターなどをあしらった立体型のカードが人気だ。日本でいま話題のヤクルトや、森永のミルクキャラメルの箱を模したものなど、企業とコラボしたユニークなアイテムがそろう。いったい、なぜ作ったのか。そこには、日本企業にも参考になる、常識を覆すものづくりのアイデアと、確たる販売戦略があった。
いま、日本で大きな話題となっている乳酸菌飲料「Yakult(ヤクルト)1000」。よく眠れる、目覚めがすっきりした――などの口コミがSNSにあふれ、入手困難となっているが、お隣の台湾では一足早い2021年8月、ヤクルトが全く違う形でクローズアップされた。なんと、ヤクルトの形をした立体型の交通系ICカードが販売されたのだ。
「3Dタイプ(立体型)のカードは14年の販売以来、これまでに100種類以上手がけています。ヤクルト型はすでに5万枚以上が売れており、とても人気があります」
こう話すのは、台湾最大の交通系ICカード「悠遊カード(Easy Card)」を発行するEasyCard社(台北市)の広報担当、周美里さんだ。
台湾のヤクルトは、ヤクルトグループの海外進出第1号として1964年に営業を開始。台湾では緑茶とヤクルトを混ぜた飲み物「ヤクルト緑茶」がコンビニや夜市で売られているなど、「国民的ドリンク」といえるほど人気を博している。
カードの有用性以上に重視したポイントとは?
「ヤクルト緑茶」という飲み物のインパクトもさることながら、それ以上に驚くのは、3Dタイプの悠遊カードがこれまでに100種類以上も販売されていることだ。日本のフラットなタイプであればポケットにも収まり使い勝手がいいが、3Dタイプの利便性は予測がつかない。いったい、なぜ作ったのか。周さんに聞いた。
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