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レジ真上に巨大ディスプレイ、広告配信すると売上2割アップ ファミマが推し進める「第3のメディア」戦略:3000店舗に導入済み(1/2 ページ)
ファミリーマートのレジの真上に、巨大なディスプレイが増えている。デジタルサイネージで広告を配信した商品の売り上げが平均2割以上アップ。来年度中に対象全店舗へのデジタルサイネージ導入を目指す。
ファミリーマートのレジの真上に、巨大なディスプレイが増えている。同社は6月27日、全国34都道府県、計3000店舗でデジタルサイネージを設置したと発表した。導入店舗では、デジタルサイネージで広告を配信した商品の売り上げが平均2割以上アップするなど効果は絶大だという。
店舗内のレジ周辺に3面の大型デジタルサイネージを設置。店舗で販売している商品や生命保険などの広告動画に加えて、お笑いや天気予報、ミュージックビデオ、詐欺撲滅を呼び掛ける動画など、独自制作のコンテンツを配信している。
デジタルサイネージで配信する広告枠は、1日を朝・昼・夜・深夜の4つの時間帯に分けている。1枠15秒で、1時間に6回動画を配信している。ターゲット層の来客が多い時間帯に合わせて広告を配信し、ターゲットへのリーチ率を高め、幅広い企業・商品の広告を効果的に配信できるという。例えば、朝は缶コーヒーの広告、日中はレシピ動画、夜は酒類の広告を配信するなど、時間帯によってコンテンツを変えている。
42〜65インチの大きなスクリーンを使用し、店内には複数のスピーカーも設置。レジ周辺だけでなく、店内の至るところで音声が聞こえる工夫などが功を奏し、同社によると、デジタルサイネージの認知度は約70%を記録した。
設置店舗にはデジタルサイネージの設置料が入り、収益アップにもつながる。店舗の新たな収益源としても期待されているという。
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