インタビュー
「こぼしそう」なのに、スタバの“フタなし”フラペチーノが受け入れられたワケ:使い捨てゼロ目指す(1/3 ページ)
スタバは店内で提供する全アイスドリンクをフタ(リッド)なしで提供する。紙ストロー、フタなしドリンクなどの取り組みはなぜ利用者に受け入れられるのか。キーワードは「共感の醸成」だという。
スターバックスコーヒージャパンは6月9日、店内で提供する全アイスドリンクをフタなしで提供すると発表した。4月18日から一部店舗で実証実験を実施したところ、好意的な意見が集まったため、全国展開に踏み切る。全国1700店舗で6月13日に始める。
4月の発表時点では、ネットでは「フタなしフラペチーノってどうなの?」「フタなしだとこぼしてしまいそう」などの意見もあった。なぜスタバの取り組みは受け入れられるのだろうか。
実証実験で分かった“お客さまの声”
同社は4月に、アイスドリンクのフタなし提供に加えて、店内を利用する際にアイスドリンクを樹脂製のグラスで提供する取り組みも試験的に開始した。実証実験を経て分かったのは、好意的な意見だった。
サプライチェーン本部サステナビリティ&資材購買部の古川大輔部長は「フタなしのアイスドリンクも樹脂製グラスも、比較的受け入れられているように感じています。特に樹脂製のグラスは見栄えが良いため、写真映えのニーズにも対応できているようです。また、フタなしでの提供を提案すると、『マグカップやグラスでもいいよ』と声をかけていただくなど、お客さまが気軽に環境課題に参加してくださり、大変うれしく感じています」と話す。
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