売り切れ続出のヤクルト「Y1000」、7月をめどに増産へ 安定供給なるか:好調続く
ヤクルトが売り切れ続出の「Y1000」について、7月をめどに増産する意向を示した。発売以降店舗での品切れが相次ぐ話題の「Y1000」。増産で安定した供給体制を整えることはできるか。
ヤクルトが、乳酸菌飲料「Y1000」を増産する。長引く品切れ状態を改善する方針だ。具体的な生産数量は開示していない。
「Y1000」とは
「Y1000」は同社製品で最高密度となる「乳酸菌シロタ株」を、1mlあたり10億個配合した乳製品乳酸菌飲料だ。社会課題として認識されている「ストレス緩和」「睡眠の質向上」に対するニーズが高いと考え、開発に至ったという。
「乳酸菌シロタ株は高密度にすることで神経系に作用することが明らかになっており、その作用をお客さまへメリットとして具現化できる機能は何だろうと考えた」(広報担当者)
SNS上では「目覚めがいい」「ぐっすり眠れる」などの口コミが投稿されている。
「Y1000」増産へ
「Y1000」は2021年10月に販売して以降、販売計画の1日あたり20万本を4割程度上まわって推移した。店頭では売り切れが相次ぎ、手に入りづらい状況が続いている。SNS上でも「どこにも売っていない」「いつ手に入るのか」などの声が挙がっている。
同社は「7月ごろをめどに増産を計画している」とコメントし、安定した供給を目指す意向を示した。
今回の増産で現状の需要に応えられる体制が整うのだろうか。
広報担当者は「おかげさまで、店頭用の『Y1000』、宅配用の『Yakult(ヤクルト)1000』ともに、お客さまからご評価をいただいております。そのため、今回の生産数量の増で十分ご満足いただくことができるかは分かりません。引き続き、安定供給に向けた生産体制の整備について検討してまいります」とコメントした。
【お詫びと訂正:2022年6月1日午後19時の初出で、「『Y1000』は同社製品で最高密度となる「乳酸菌シロタ株」1000億個を配合した乳製品乳酸菌飲料」と記載いたしましたが、誤りでした。Y1000には、1mlあたり10億個の乳酸菌シロタ株が含まれております。6月3日午前11時、該当箇所を修正いたしました。お詫びして訂正いたします。】
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