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食洗機を阻む30センチの壁 「一家に一台」になれるのか、メーカーの苦悩:令和の神器(4/4 ページ)
令和の現代人に欠かせない「新・三種の神器」は、「ドラム式洗濯機」「ロボット掃除機」「食洗機」だといわれている。スリーエムの調査によると、新・三種の神器のうち、いちばん多くの人が所有している家電は食洗機(36%)だった。しかし詳細を見ると、新築や持ち家のなどビルトイン型が大多数を占め、賃貸住宅では、普及しているとは言い難い。食洗機を賃貸住宅にも普及させようと、家電メーカー各社が知恵を絞っている。
一家に一台の存在へ
長年の「置けない」問題が解決しつつある食洗機。内閣府「消費動向調査」によると、食洗機の普及率は3月で36.3%だった。21年3月(34.4%)と比較すると、約2ポイント増加している。これからますますの飛躍が……といいたいが、それには大きな課題がある。食洗機が持つパブリックイメージだ。
「食洗機は“省手間家電”のイメージが強いく、いまだに“ぜいたく品”に位置付けられています」(宮本さん)。なんとなく高いもの、ぜいたくなものというイメージが先行しがちだが、一方、食洗機を使用することは節水や節電につながり、サスティナブルな家電でもある。こうした事実は広く知られていないのが現状であり、そこをいかに訴求していくかが今後の課題だという。
ライフスタイルや住環境の変化とともに進化を続けてきた、食洗機。かつての三種の神器の1つだった洗濯機は、一家に一台がもはや当然となった。食器を洗う食洗機もそういった存在になれるのだろうか?
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