セブンのコーヒー、「軽め」「ふつう」「深め」の3つの味わいを選べるように マシンに新機能追加:価格据え置きのファミマ、ローソンに対抗か
セブンがコーヒーマシンに新機能を追加した。「軽め」「ふつう」「濃いめ」の3つの味わいを好みで選べるようにし、幅広いニーズに対応する。価格据え置きのローソン、ファミマに対抗なるか。
セブン‐イレブン・ジャパンは7月4日、いれたてコーヒー「セブンカフェ」を抽出するセブンカフェマシンに新機能を追加すると発表した。アイスコーヒー・ホットコーヒーで、「軽め」「ふつう」「濃いめ」の3つの味わいを選べる機能を追加。幅広いニーズに対応する。
セブンカフェ利用者の21%が1日に複数杯のカフェ商品を購入していることに目を付けた。朝・昼・夜の時間帯に合わせて違う味わいを楽しめる点を訴求し、売り上げ拡大を目指す。
マシンにカップを置くと表示される「軽め」「ふつう」「深め」の3つのボタンから好みの味わいを選択する。「軽め」は、女性や若者でも飲みやすいようによりすっきりとマイルドな味わいに、「濃いめ」は、飲みごたえのあるコク深い味わいにした。
新機能では、湯が豆全体にあたるようにシャワー噴射を採用したほか、小分けにして湯を注ぐ技術を導入。豆は4段階で焙煎し、より奥行きのある味わいを目指した。コーヒーマシンでハンドドリップを忠実に再現しているという。
同社は2012年からペーパードリップ式のセブンカフェ専用のマシンを開発し、消費者に馴染みのある味わいを実現してきた。セブンカフェの年間販売数は7億4000万杯、累計販売数は70億杯に上る。
6月3日には“100円コーヒー”と親しまれていたレギュラーサイズのホットコーヒー、アイスコーヒーを110円に値上げし、注目を集めている。値上げの影響について聞くと、「現状で販売数に大きな影響はない」という。
競合のファミマ、ローソンは価格据え置きで100円コーヒーの提供を続けているほか、リニューアルを実施するなど品質を強化し、対抗している。今後どのような差別化をしていくつもりか聞くと、「コーヒーの調達に関しては、豆の相場も為替の相場も非常に苦しい状況だ。お客さまがセブン-イレブンに期待していることは『味・品質』だと考えている。同じ価値のままでは、商品の価値は落ちてしまうため、商品を進化させて、お客さまに結果としての値頃感を感じてもらえるよう努めていく。今回の新機能のように新しい価値を継続して提供していきたい」とコメントした。
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