くら寿司、高品質「できたてシリーズ」19種類を一気に投入 「ちょっとぜいたくしたい」ニーズに対応:コロナ後を見据えて
くら寿司は高品質・高付加価値が特徴となる「できたてシリーズ」を、7月8日から全国のくら寿司店舗で発売する。顧客のちょっとぜいたくしたいというニーズに対応する。
くら寿司は7月6日、高品質・高付加価値が特徴となる「できたてシリーズ」を同月8日に全国のくら寿司店舗で発売すると発表した。19種類の新商品を一気に投入する。新商品シリーズは、外食で「ちょっとぜいたくしたい」というニーズに対応するのが狙いだ。
新商品は、「【巻きたて】海鮮盛り手巻き(一貫)」「【炙りたて】Wチーズサーモン」「【揚げたて】いか天にぎり」「【作りたて】えびアボカド」などで、いずれも価格は220円。
「巻きたて」の商品は、のりにシャリとネタをのせた状態で提供する。顧客がのりを食べる直前につつむことで、パリパリ感を楽しめるようにした。
「【炙りたて】Wチーズえび」は、商品を提供直前にあぶることで、たっぷりのチーズと素材の香ばしいうまみが広がるようにした。ガスバーナーなどの直火ではなく、「自動炙り機」の赤外線でムラなくあぶるのが特徴。
「揚げたて」は、注文を受けてからオートフライヤーで調理し、時間をあけずに提供することで、サクサクとした食感を楽しめるようにした点を訴求する。
これまでも同社は、注文を受けてから調理をする商品が多かった。ただ、同社の広報・マーケティング本部長である岡本浩之氏によると、店内の厨房設備やマニュアルなどを細かく変更することで、これまでより迅速な提供が可能になったという。
くら寿司はコロナ禍を受けて、店外戦略を強化してきた。具体的には、テークアウト専用商品を開発したり、ドライブスルー店舗を増やしたりといったことだ。しかし、岡本本部長は、「スーパーやテークアウト専門寿司店、宅配寿司など店外の競争は激化している。今後は、経営の根幹である店内飲食を強化する必要がある。コロナが落ち着いたら思い切り外食を楽しみたいという調査結果もあり、店内飲食を強化する」とコメントした。
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