ラグビー中継に「22万円!」 凸版印刷の“見たことがないトライ”が面白い:週末に「へえ」な話(5/5 ページ)
7月2日、ラグビー日本代表は、フランス代表と戦ったものの、残念ながら負けてしまった。スタジアムで熱い戦いが広げられたわけだが、東京の渋谷で盛り上がったイベントがある。これまでになかった企画は……。
今後の広がりに期待
さてさて、今回の企画は「成功」と呼べるのだろうか。こうしたイベントの損益分岐点は、「チケットが7割売れるかどうか」を基準にしているケースが多いので、そういう意味では「成功」と呼べるのかもしれない。
個人的には成功か失敗かどうかというよりも、今後の可能性に面白みを感じたのである。例えば、会場でグッズを販売してみてはどうだろうか。ユニフォームや応援グッズを販売すれば、参加した人の何割かは購入するはずである。
このほかにも、さまざまなことが考えられる。日本代表のスポンサーと一緒に何かできるのかもしれないし、試合会場の近くにある旅館(試合会場から遠くてもよい)で今回のようなイベントを実施できるかもしれない。当然、そこで泊まる人もでてくるので、地域振興にもつながる話である。
このように考えると、いまはまだ手探りのような形で進めているが、「収益をきちんと確保できる」「事業として継続できる」となれば、一緒に何かしませんか? という仲間が増えてくるはず。となれば、「こんな企画ができそうだな」「いやいや、こっちの企画のほうが面白いよ」といった感じで、打ち手がどんどん広がって、これまでになかった企画が実現するかもしれない。
ちょっと気が早いが、次のワールドカップは来年である。フランスで行われるので、「時差」の問題がでてくる。深夜に始まる試合もあるわけだが、どのようなイベントができるのか。
オールナイトに“トライ”すると、案外面白いかもしれない。
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