青森ねぶた、3年ぶり復活 「今夏開催できないと……」事務局は危機感:知名度No.1の祭り(1/2 ページ)
8月2〜7日、青森ねぶた祭が3年ぶりに開催される。新型コロナウイルスが流行して以降、2年連続で中止をしていた。今夏、開催に踏み切った背景とは?
8月2〜7日、青森ねぶた祭が3年ぶりに開催される。新型コロナウイルスが流行して以降、2年連続で中止をしていた。22年は感染予防対策を万全にし、実施する。青森ねぶた祭実行委員会事務局は「今夏開催できなければ、ゼロコロナにならない限り祭りは開催できなくなってしまう」と危機感をあらわにする。
青森ねぶた祭りでは、灯籠(ねぶた)を乗せた山車の周りを、「ハネト」と呼ばれる踊り手が練り歩く。お囃子に合わせた「ラッセラー」という掛け声が特徴的で、東北の三大祭りの1つとして親しまれている。コロナ前最後の開催となった19年には、来場者数285万人を記録した。
今夏のねぶた祭り開催に踏み切った背景を聞くと、事務局は「過去の経緯を踏まえ、ワクチンの普及や感染症対策なども分かってきたことから開催可能と考えました。国が示すイベント開催制限などに対応しながら、県の危機対策本部への確認を取り、実施に向けて詳細を詰めていきました」と説明する。
感染予防対策では、関係者の密集を避けるためにねぶたの進行方法の見直しを行った。これまでは衣装を着ていれば誰でも参加可能だった「ハネト」を事前登録制にし、人数制限も設けた。ハネトは、国の定めるルールに対応し、マスクを着用していれば掛け声を出してもよい。
今夏のねぶた祭りに向け、事務局は「感染対策のためさまざまな制限を設けながらも、どうやったら実施できるかに力を注いでいます。従来同様の祭りにはできないかもしれませんが、できる限りの感染対策を施して実施したいと考えていますので、お客さまも各自対策をしながら、祭りを存分にお楽しみいただきたいと思います」と意気込んでいる。
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