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日本の2大おもちゃメーカー、バンダイとタカラトミー それぞれの平均給与はいくら?:有価証券報告書から読み解く(2/2 ページ)
日本玩具協会の調査によると、2021年度の日本国内における玩具市場規模は、上代価格(希望小売価格)ベースで8946億円、前年度比108.5%となった。従前からの少子化トレンドに加えてコロナ禍でありながら、調査を開始した01年以来過去最高を記録するなど好調だ。この好調を牽引したのが、カードゲーム・トレーディングカード分野と、プラモデルやフィギュアといったホビー分野だ。
バンダイの平均給与は?
玩具市場のホビー分野(1536億3300万円、前年度比106.6%)の中でも、プラモデルは売り上げ金額での伸び率1位となった。そんなプラモデル業界をけん引したのが、「ガンプラ」シリーズだ。「ガンプラ」を手掛けるBANDAI SPIRITSやバンダイは、4月に新報酬制度を導入。初任給を22万4000円から29万円へ増額すると共に全社員の月給も引き上げた。バンダイが全社員に支給した夏期賞与は昨年の支給額より平均で約59万円アップ。社員の年収は昨年度比で平均約110%になったという。
その親会社であるバンダイナムコホールディングスの単体従業員数は23人(連結9886人)、平均年齢は47.2歳、平均勤続年数は19.5年、平均年間給与は1205万100円となった。
これから控える夏休み商戦、最も重要なクリスマス商戦と向かうおもちゃ業界。6月に開催された東京おもちゃショーでは、BANDAI SPIRITSとタカラトミーは同社初コラボ商品を23年に発売すると発表し話題を呼んだ。コロナ禍で苦戦を強いられる業界が多い中で伸長を続け、来年の平均給与は今年を上回ることができるだろうか?
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