岩手県の「住みここち」ランキング 3位「紫波町」、2位「滝沢市」、1位は?:大東建託が調査
大東建託は、岩手県に住む人を対象に、自治体の居住満足度調査を実施し、「住みここち」の良さと「住みたい街」ごとにランキングとして集計した。その結果、住みここちが良い街1位は「盛岡市」、2位は「滝沢市」、3位は「紫波町」となった。
大東建託は、岩手県に住む人を対象に、自治体の居住満足度調査を実施し、「住みここち」の良さと「住みたい街」ごとにランキングとして集計した。その結果、住みここちが良い街1位は「盛岡市」、2位は「滝沢市」、3位は「紫波町」となった。
「住みここちランキング」の1位は、3年連続で県庁所在地の盛岡市が獲得した。盛岡城の城下町として栄えた風情を残し、3つの一級河川が流れる自然豊かな街並みが広がる。市街地には「ござ九」や「木津屋本店」など藩政時代の商家や、岩手銀行赤レンガ館などの明治期のモダン建築など、歴史を感じさせるスポットが点在している。
市の担当者は「仕事とプライベートのバランスを重視したい方や、文化的で落ち着いたライフスタイルを楽しみたい方におすすめ」と魅力を説明する。
住む人からは「田舎だが生活する上では全く困らず、ある程度の芸術や自然など感性に触れる機会もある」「歩いてスーパー、薬局、クリニック、市役所、郵便局などに行ける」「美術館や博物館、歴史資料館、科学館などの施設もたくさんある」といった声が寄せられた。
2位には盛岡市の北西部に位置し、ベッドタウンとして栄える滝沢市がランクイン。スイカが名産として知られる。市の担当者は、「『田舎と都市の間』といった感じのバランスの取れた住み心地の良い地域。岩手県立大学や盛岡大学といった高等教育機関が集まっている特徴があるため、若い世代も多く住んでいる」と話す。
3位には、町内に4つの酒蔵があり酒の街としても知られる紫波町が獲得した。都市と農村の結びつきを目指した「オガールプロジェクト」を推進しており、全国から大きな注目を集めている。
「住みたい街ランキング」の1位は、2年連続で仙台市が獲得した。東北最大の都市で、メインターミナルの仙台駅には東北新幹線をはじめ複数の路線が通り、駅周辺には大規模ショッピングモールや百貨店、飲食店などが多数そろうなど、利便性も高い。
続く2位は盛岡市、3位は東京23区が入った。昨年は東北の自治体のみを対象として集計していたものの、今年は全国の自治体を対象としたため、他の都県の自治体がランクインしている。
なお「住みたい街が特にない」(53.4%)、「今住んでいる街に住み続けたい」(18.0%)の合計が71.4%に上っており、昨年に引き続いて“今住んでいる街を評価する人”も多かった。
調査は岩手県に居住する20歳以上の男女5122人(19年調査573人、20年調査1311人、21年調査1439人、22年調査1799人の合計)を対象に実施した。
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