前田敦子の写真展を開催 渋谷PARCOの狙いを聞いた:8月15日まで(1/2 ページ)
「渋谷PARCO」は、写真家・七緒さんが前田敦子さんを月に1度撮り下ろすプロジェクト“月月”の写真展を始めた。
パルコが運営するファッションビルブランド「PARCO」の基幹店「渋谷PARCO」は、写真家・七緒さんが前田敦子さんを月に1度撮り下ろすプロジェクト“月月”の写真展を始めた。前田さんはAKB48の元センターで、卒業後も役者として活躍している。写真展は渋谷PARCO地下1階のGALLERY X (ギャラリーエックス)で8月15日まで続く。入場料は500円に設定した。
同プロジェクトは、もともと前田さんのファンだった七緒さんが企画を持ち込み、事務所独立後の2021年、自主的に始めたものだ。仕事場からプライベートまで密着し、フィルムカメラで撮り続けている。
展覧会では、撮りためた1年7カ月分の写真を月ごとに展示。撮影を通して前田さんが感じたことや、七緒さんとのやりとりの中で印象深い言葉などを掲げている。普段メディアではあまり見せない内面にもふれられる展覧会とした。
前田さんは「多分、最初で最後だと思います。誰かに密着して撮ってもらうのは。おばあちゃんになるまで、毎月撮ってもらいたい」と話す。
パルコのエンタテインメント事業部チーフで、本企画のプロデューサーを務める重藤瑠衣さんは、開催の経緯を語る。
「目的を定めずに写真を撮り始めた七緒さんから、ファッションやカルチャー、エンタメ好きな人が集まる当店と親和性が高く、ぜひ発表の場としたいとご提案いただきました。世間的にはアイドルというイメージが強い前田さんですが、現在は役者をはじめ多様なご活躍をされています。七緒さんの写真は等身大の女性として、前田さんの『素の一面』が切り取られていました。新しい文化や才能、新しいことに挑戦している人をバックアップするという当社の企業理念と合致していると考え、開催に至りました」
ビジネス的な狙いを聞くと、「まず理念に共鳴していることが重要で、会社としてのブランディングや社会的意義を重視しています」と話す。
会場では、展覧会のためにつくられた限定のフォトブックや、オリジナルグッズも販売する他、七緒さんによるポートレート撮影会なども実施する。
今まで企画制作した展覧会は、書籍化したり、パッケージとして他の商業施設やギャラリーと共同主催したり、販売したりするなど横展開をしてきた。
5月に開催した『柴田恵理 写真展 ザ・クロマニヨンズ PHOTO EXHIBITION』は、展覧会と同時書籍化をした。佐藤健さんと神木隆之介さんが、宮城の食や伝統、産業、ものつくりの魅力を求めて訪ね歩く『みやぎから、』は地方店舗での巡回展が決定している。
今回の前田さんの写真展も、今後の展開を検討しているという。
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