JAL、お盆の国内線利用110万人 昨年の2倍超 ANAも1.8倍:需要の戻り反映
日本航空は8月17日、お盆期間中(8月6〜16日)の航空機の利用実績を発表。国内線の総旅客数は昨年の2倍以上となる約110万人、国際線も昨年の4.6倍となる約13万人となり、需要の戻りを反映する形となった。
日本航空(JAL)は8月17日、お盆期間中(8月6〜16日)の航空機の利用実績を発表した。国内線の総旅客数は昨年の2倍以上となる約110万人、国際線も昨年の4.6倍となる約13万人となり、需要の戻りを反映する形となった。
今年のお盆は、新型コロナウイルスの第7波や台風8号が上陸するなど不安要素もあったが、結果的には好調に推移した。国内線は8月14日、1日当たりの搭乗者数が新型コロナ感染拡大以降で過去最高を記録した。特に、本土―沖縄線はコロナ禍前の2019年並みの実績となった。
国際線は、コロナ禍前の水準には達していないが、水際対策の緩和などにより、総旅客数が前年比で約4.6倍となった。特に、北米線、欧州線、東南アジア線、ハワイ線の利用が多く、ハワイ線は前年比約13倍となった。
全日空(ANA)も同日、お盆期間中の利用実績を発表。国内線の総旅客数は前年比1.8倍となる約127万人で、コロナ禍前の7割強まで回復した。JALと同様、8月14日に1日当たりの搭乗者数が13万3705人となり、コロナ禍以降で過去最高を記録した。
国際線も前年比で約4.4倍となる約12万8000人が利用した。
ANAの井上慎一社長は「感染対策しながら旅行や帰省を楽しむお客様の笑顔に接し、人と人とのリアルコミュニケーションの価値や大切さを再確認できた。コロナ禍の経験で、Withコロナの新しい旅のスタイルが定着してきたと感じている」とコメントした。
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