御殿場と酒々井のアウトレットで、なぜ「ヘリ」を飛ばしているのか:週末に「へえ」な話(4/4 ページ)
アウトレットモールでヘリコプターに乗れることをご存じだろうか。御殿場と酒々井のアウトレットでヘリを飛ばしたところ、人気を集めているという。どういった人たちが乗っているのかというと……。
ヘリポートをどこに設置するか
さて、来年はA→Bの計画を立てているわけだが、逆算すると残された時間は少ない。担当者の西地さんは“いま”何をしているのだろうか。「Google マップを見て、ヘリポートに適したところはないかなあと探しています。『ココ、いいかも!』と思って調べると、さまざまな規制によって設置することが難しいところが多くて。なかなか見つけることができていません」とのこと。
であれば、既存のヘリポートであればダメなのか。結論を言うと、できれば違うところがいい。なぜなら、既存のところを使うと、いまあるサービスとの差別化が難しくなるからだ。例えば、新木場にヘリポートがあるが、そこを使うと、他社のサービスとかぶってしまう。「今回のプロジェクトは、日常的に使うことを想定していまして、例えば、東京駅の近くにヘリポートを設置することはできないかといった視点で考えています」(西地さん)
A→Bへの移動が発生するので、ヘリポートは2カ所必要になる。例えば、1カ所は東京駅、もう1カ所は新橋駅の近くはどうだろうか。それはダメ。東京と新橋であれば、わざわざヘリコプターに乗る必要はなく、山手線またはタクシーなどに乗ればいいからだ。このように考えると、理想のヘリポートを見つけるのは難しい。1つは東京駅などの都心部につくって、もう1つは横浜駅の近くといったイメージである。
今回の実験がうまくいけば、20XX年の通勤事情を想像するだけでニヤニヤしてしまう。オフィスから10キロほどの離れたところでマンションを購入した部長は、毎朝通勤電車に揺られながら出社している。100キロほど離れたところに一軒家を借りた新入社員は、空飛ぶクルマでやって来る。
そんな時代がやってきたら、運転手付きのハイヤーでやって来る役員の姿を、若者たちはどのように受け止めるのだろうか。空を飛ぶ鳥のように、“見下ろして”いるに違いない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。
吉田カバンが「1+1=3」の発想 リュックが2つに分かれる新作にびっくり
吉田カバンからユニークなカバンが登場した。リュックが2つに分かれるタイプを発売したところ、じわじわ売れているそうだ。「吉田カバン」といえばベーシックなモノが多いのに、なぜ見たことも聞いたこともない商品を開発したのだろうか。担当者に話を聞いたところ……。
キユーピーの「ゆでたまご」が、なぜ“倍々ゲーム”のように売れているのか
キユーピーが販売している「そのままパクっと食べられる ゆでたまご」が売れている。食べことも、見たことも、聞いたこともない人が多いかもしれないが、データを見る限り、消費者から人気を集めているのだ。なぜ売れているのかというと……。
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。

