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HYDEが“兄貴”と慕う「画狂人 井上文太」が画集を出版 「承認欲求を捨てないとアーティストは成功しない」先行販売で異例の売り上げ(5/5 ページ)

HYDEさんが企画とプロデュースを務めた画集『閃き 〜 INSPIRATIONS 〜 画狂人 井上文太』が、先行販売ながら異例の売れ行きを見せている。その裏には30年以上前の著者の井上文太さん、HYDEさん、そして2人が「先生」と呼ぶ金子國義画伯の不思議な出会いと、それぞれの軌跡があった。

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これからもずっと「兄貴」でいたい

 最後にHYDEさんが井上さんを「兄貴」と慕う理由について、自分ではどう思っているのか聞いてみた。

 「1つ年上で先輩だからですかね?(笑)。でも僕はこれからもずっと『兄貴』でいたいですね。HYDEが頑張りすぎるから、兄貴でいるのはプレッシャーですし、大変なのですよ。でも今回の画集は、HYDEが企画してプロデュースしてくれました。僕はHYDEの背中を借りているんです。

 ただ例えば100年後に、HYDEの肖像画が名画として後世に残った場合、HYDEを世に残したのは僕になるんですよ。その時は『さすが兄貴』って言ってくれるんじゃないかな。そういう友情なら出会って良かった。HYDEが生まれてくれて良かった、そして僕も生まれてきて良かったと思うんです。この画集を作った後に、まだ2人が知らないストーリーがあるとすれば、ミライってドラマティックだなってワクワクしちゃいます」

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画集の表紙を飾り、今回の個展のタイトルにもなっている『魔法の林檎』

 先行販売から好調な売り上げを見せている井上さんの画集。その裏には30年以上に及ぶ井上さん、HYDEさん、そして金子画伯の不思議な出会いと、それぞれの軌跡があった。多くの関係者のインスピレーションが重なって生まれた『閃き 〜 INSPIRATIONS 〜 画狂人 井上文太』は、発売後にどんな広がりを見せるのか。取材を続けたい。

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