SBI証券、個別株オプション開始 オプション売りのみ提供
SBI証券は9月26日から、個別株オプションの店頭取引として「SBI株オプション」のサービスを開始する。SBI証券との相対で、プットオプション、コールオプションのそれぞれ売りのみを可能とする。国内上場銘柄からSBI証券が選定した銘柄を取り扱う。
SBI証券は9月26日から、個別株オプションの店頭取引として「SBI株オプション」のサービスを開始する。SBI証券との相対で、プットオプション、コールオプションのそれぞれ売りのみを可能とする。国内上場銘柄から流動性のある約500銘柄をSBI証券が選定して取り扱う。
オプションは、指定した金額で購入できる権利であるコールオプションと、指定した金額で売却できる権利であるプットオプションの2種類がある。それぞれのオプションは買うことも売ることもできるが、今回は売りだけを商品化した。
コールオプションの売りは、現在よりも高い価格を指定し、その金額で株を売却できることを意味する。SBI証券では「ターゲットセル」と名付けた。プットオプションの売りは、現在よりも低い価格を指定し、その金額で株を購入できることを意味する。同じく「ターゲットバイ」と呼ぶ。
期間となる1週間の内に、それぞれ指定した株価に到達しなかった場合は、オプションは失効し、売買は行われない。
株式の指値注文との違いは、オプションが行使されたか失効したかにかかわらず、オプションプレミアムが受け取れることだ。オプションプレミアムは、オプションを売った際の価格であり、指定した価格と現在の株価との差、満期までの期間の長さ、その株式の値動きの粗さなどで変動し、SBI株オプションでは約定日の終値を元に確定させる。
また本サービスのスタートに合わせ、オプションを組み合わせた商品「貸株プラス」「貸株ヘッジ」サービスを終了する。9月9日をもって注文受付を終了した。
国内各証券会社では、大阪証券取引所が取り扱う日経225などの指数のオプションを取り扱っている。また、個別株のオプションは「かぶオプ」の名称で1997年から大阪証券取引所で取り引きが開始されたが、取引は盛り上がらず、多くの証券会社が取り扱いを終了した。現在は外資のインタラクティブ・ブローカーズ証券と、国内では光世証券の2社のみが取り扱っている。
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