LayerX編:急成長スタートアップはどんなSaaSを使ってる?:あの企業が使うバックオフィスSaaS(2/4 ページ)
急成長スタートアップは、どんなバックオフィスSaaSを導入し、どう活用しているのか。今回は、請求書や経費精算などのバックオフィスSaaSを手掛けるLayerXに聞いた。
本連載では、これまで会計や人事など領域別に使用しているSaaSを紹介してきた。今回は、会社の成長に伴って、どんな考えに基づいて利用するSaaSが変化していったか、時系列で見てみよう。
LayerXは、元々Gunosyの一部門としてスタートし、MBO(経営陣による事業買収)によって独立したという経緯を持つ。その際、最低限、カジュアルに始められるという観点で会計周りのSaaSとして導入したのがマネーフォワードの各SaaSだ。MFクラウド会計、給与、経費、請求書を使い、自社で月次決算や給与計算を始めた。
その後の規模拡大に伴い、20年には上位版のクラウド会計Plusに移行する。同時期に、電子契約のクラウドサインのほか、自社プロダクトである「バクラク請求書」の利用も始めた。名前が似ているのでややこしいが、MFクラウド請求書は請求書発行がメイン機能で、バクラク請求書は受け取った請求書を自動的にデータ化してくれるSaaSだ。
自社製品を社内で使う、いわゆる「ドッグフーディング」だが、経理担当の意見をダイレクトに製品に生かせる機会でもあったようだ。「向かいにエンジニアがいて、まさにユーザーの声を届けながら機能に反映してもらった」と、経営管理部の木村彰秀氏は当時を振り返る。
当初から利用している勤怠管理SaaSがAKASHIだ。「サポートのレスポンスがすごくいい。フレックスタイムへの対応も容易だった」(木村氏)。年休の管理のほか、タイムカード代わりに使っているが、APIを使ってSlackと連携し、「dakoku」と打てば出退勤が記録できるなどの設定も可能だ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
支出管理SaaS目指すバクラク、Zoom用、Google広告、AWS用に個別番号発行可能な法人カード
「バクラク」ブランドでバックオフィス向けSaaSを提供するLayerXが、法人向けカード事業に乗り出す。名称は「バクラク ビジネスカード」。8月からオンラインで発行するバーチャルカードの提供を開始し、年内にはプラスチックカードも提供する計画だ。
急成長スタートアップはどんなSaaSを使ってる?:アンドパッド編
急成長スタートアップは、どんなバックオフィスSaaSを導入し、どう活用しているのか。第1回のLegalForceに続き、第2回は建設業界のDXを推進するアンドパッドに聞いた。
プライム上場の急成長スタートアップはどんなSaaSを使ってる?:Gunosy編
バックオフィス業務へのSaaSの導入が活発化している。こうしたSaaSを積極的に活用しているのは、しがらみの少ないスタートアップ企業だろう。今回は「グノシー」や「ニュースパス」などのキュレーションアプリの提供で知られるGunosyに聞いた。
急成長スタートアップはどんなSaaSを使ってる?:カラダノート編
昨今、バックオフィスにおけるSaaSの導入が盛んだ。急成長スタートアップは、どんなバックオフィスSaaSを導入し、どう活用しているのか。第3回となる今回は、ライフイベントを起点に家族の健康を支えるサービスを提供するカラダノートに聞いた。
マザーズ上場企業はどのSaaSを使っている?:メタップス編
バックオフィスにおけるSaaSの導入が盛んだ。経理、人事、総務、法務などなどさまざまなSaaSが登場し、しのぎを削っている。今回は、SaaS管理のSaaSサービスも提供するマザーズ上場のメタップスに、どんなSaaSを使い、どう活用しているのかを聞いた。
