65歳以上の人は、「自分らしさ」を含む記事に興味あり スマートニュース調べ:背景は?
ニュースアプリ「SmartNews」の閲読データ調査の結果が発表された。65歳以上の読者に「自分らしさ」を含む記事が支持されていることが分かったという。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
スマートニュース(東京都渋谷区)は9月14日、自社で運営するニュースアプリ「SmartNews」における閲読データ調査の結果を発表した。
2020〜22年の同時期(1〜6月)に掲載された記事を分析すると、タイトルに「自分らしさ」を含む記事の数は約1.6倍に増加していた。また、「自分らしさ」を含む記事を、65歳以上のユーザーがどれくらい読んでいるのか調べると、1人当たりの閲読数(PV)は8倍以上になっていたことが分かったという。同社は「65歳以上の人たちで、『自分らしさ』への関心が大きく高まっていることがうかがえる」とした。
「自分らしさ」を含む記事で、65歳以上の人に最も読まれたのは、「『好きにしていいよ』と夫は言ったけれど…70歳で一人になった私がたどり着いた“自分らしさ”」(ウートピ 22年5月27日)だった。同記事では、移動式リサイクルショップを経営している70歳の女性を取り上げている。
ウートピ編集部の担当者は、「(記事で取り上げた人が)社会に出た当時の状況を考えると、女性が働いていく上で社会的・時代的な制約も多かったことがうかがえる。しかし、それでも何とか自立して、自分らしく生きることをあきらめてこなかった生き方が、シニア層の共感を呼んだのだと分析している」とコメントした。
スマートニュースは、「今後も閲読データの分析を通して“潜在的な社会的関心の変化”を明らかにしていく」としている。
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