2015年7月27日以前の記事
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スマホ失った「ファーウェイ」の新たな戦い方、日本人消費者の声取り入れヒット産む浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(3/7 ページ)

ファーウェイは2020年6月のP40シリーズ以来、日本でスマートフォンをリリースできていない。企業の「顔」ともいえる商品を失い、日本の顧客における製品の価値を、より深く考えるようになったという同社が、いま日本人消費者の声取り入れ、新しい製品セグメントでヒット産んでいる。

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 これらの要望から、ファーウェイは「オーディオグラスを必要としているユーザーは、リモートワークでの会議などでイヤホンをつけることに煩わしさを感じているビジネスパーソンでは」と感じた。


「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear」で、弦(つる)の部分に内蔵されたスピーカーとマイクのイメージ図

 「レジャー利用だとニッチマーケットですが、ビジネスニーズに対応することで、より大きな市場を狙えます。日本の消費者の要望は普遍性があり、対応すべきと考えました」(楊氏)

 だが、電子メーカーのファーウェイにとって度入りレンズの調達や付け心地の調整といった眼鏡そのもの改善は門外漢だ。日本の眼鏡ユーザーの行動習慣についても知見は多くない。ファーウェイは協業できそうな眼鏡業界の企業をリサーチし、若年層の顧客が多く、海外展開に積極的なオンデーズに着目した。

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