意思決定にスピード感はある? 総務担当者に聞いた結果は:月刊総務調べ
自分が所属している総務組織の意思決定にスピード感はあるか? 総務専門誌『月刊総務』を発行する月刊総務(東京都千代田区)が調査した。
所属している総務組織の意思決定にスピード感があると感じている社員は54.8%――そんな結果が、総務専門誌『月刊総務』を発行する月刊総務(東京都千代田区)の調査で分かった。
役職別で分析すると、「役職あり」の64.5%が意思決定にスピード感があると回答した。一方、「役職なし」の場合は36.1%という結果に。
所属する総務組織は、心理的安全性が高いかどうか尋ねると、「とても高い」が10.7%、「やや高い」が45.7%、「やや低い」が31.5%、「とても低い」が12.2%だった。
心理的安全性が高いと思う理由については、「人を責めず、ミスの原因を解決する思考性であるため」「OJTや1on1ミーティング、課長面談の定例化を行い、風通しのいい組織構築を行っている」「上席者は現場職員に意見を求めたとき、意に沿わない内容であっても否定しない。 万が一、意見が採用されない場合であっても説明してもらえる」などが挙げられた。
心理的安全性が低いと思う理由を尋ねると、「チャレンジすることより失敗しないことが賞賛される」「担当に任せっきりで途中のサポートが無い。結果が悪ければ全て担当者の責任で評価に直結する」「社内のクレームを受ける部門。褒められることはあまりない」といった声が聞かれた。
総務が成果を出せているという実感があるか質問すると、「ある」と回答したのは、役職ありの社員の59.5%、役職なしの社員の38.9%だった。
成果を出せていると思う理由としては「攻めの総務を意識してアクションを増やしているので、時代の変化に対応させながら動けている認識はある」「裏方になりがちな部署のため実施している施策は地味だが、他部門からの一定の評価をもらっている」といったコメントが寄せられた。
成果を出せていないと思う理由については、「目の前の業務に追われている感があり、社内の改善や改革に手を出せていないため」「何でも屋のイメージが払拭されておらず、結果が数値化されていないので分かりにくい」などが挙げられた。
今回の調査は、全国の総務担当者を対象にインターネット上で実施。調査期間は8月8〜22日で、有効回答数は197件。
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