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スーパー高校生の才能を生かせなかった、キャリア教育の悲劇:知られていない(3/3 ページ)
千葉大学が1998年に全国初で導入した「飛び入学」。高2で千葉大に進学できた方が、大学院修士課程まで進んだものの、現在トラックの運転手をしているということが何度か報道されました。
正確なキャリアの情報を得るには
人文学系博士のニーズがないことは事実です。しかしそれは進学前から十二分にわかることであり、それでもあえて博士進学をした以上、「こんなはずではなかった」と後悔することがないような覚悟を決めさせることがキャリア指導の責任でしょう。
大学院生キャリアについては、必ず専門家の意見を聞いて下さい。何十年も前の話や、想像だけのアドバイスは著しく正確さを欠き、自分の人生を決める上で避けなければなりません。今、国立上位校には必ず博士人材キャリアの専門部署があります。
上位校の学部生や修士ですら就職に苦しむ学生がいるように、リスクをゼロにすることはできません。しかし意欲があり、能力を持つ人材であれば、上手にリスクコントロールをしながらキャリアを築く道は、むしろ今豊富に用意されているといえるでしょう。(増沢 隆太)
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