「そのPTA業務、引き受けます」 “ありそうでなかった”サービスは広まるのか:週末に「へえ」な話(4/4 ページ)
旅行会社の近畿日本ツーリストが「PTA代行サービス」を始めた。ありそうでなかったサービスは、広まるのだろうか。生みの親を取材した。
「PTA代行」の動きは広まるのか
さて、これまでになかった「PTA代行」の動きは広まるだろうか。現場から不満の声がたくさん出ているので、「導入したい」「待ってました」と感じている人は多いかもしれない。しかし、である。先ほど紹介したように、“PTAは1年ぽっきり”のところが多いので、外の人を受けれて「変えていこう」ではなく、「このままでいこう」という力学が働くことも考えられる。
仮に「変えていこう」という人が増えても、次は「予算」の問題が立ちはだかる(チラシデザイン:A4片面1Pで4万5000円〈税別〉)。都会のマンモス校であれば、お金の問題はクリアーするかもしれないが、子どもが少ない学校ですぐに導入するのは難しいかもしれない。
話はちょっと変わるが、学校の部活で外部コーチを導入する動きがでてきた。例えば、水泳を苦手にしている先生が水泳部の顧問に“させられている”ことがある。筆者が学生のころにも、そうした先生がチラホラいたが、残念ながらそうした部活は弱い。しかし、外部からコーチを招へいすれば、その道のプロが指導することになるので、チームが強くなる可能性は高い。
もう1つのメリットは「教師の負担が減る」ことだ。平日の夕方から時間はとられるし、休日も練習や試合があれば“出勤”しなければいけない。
こうした2つの課題を解決するために、外部からのコーチを受け入れる動きが広まりつつあるわけだが、このような動きはPTAにも波及するだろうか。業務の負担を減らすことで、何か新しいことが生まれてくる――。そうした好循環が全国でポコポコでてくれば、保護者たちは「おや、おやおやおや」と感じるに違いない。
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