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入浴施設が多い都道府県ランキング 2位「大分県」を抑えた1位は?:銭湯は減少(2/2 ページ)
NTTタウンページは、タウンページデータベースを基に算出した都道府県別の入浴施設件数ランキングを発表した。人口10万人当たりの入浴施設件数が最も多い都道府県1位は?
入浴施設全体は減少傾向に
タウンページデータベースに登録されている入浴施設関連の業種を見ると、2013年には7000件以上あったものが、22年は約5150件に減少している。
同社によると、戦後の人口増加に伴い全国で多くの銭湯が開業したが、高度経済成長期に入ると住環境が大きく改善され、浴室付き住宅が増加。利用者は徐々に減少した。またバブル期などの一時的なブームを経て国民的レジャーとして定着した温泉も、この10年間で登録件数は減少。入浴施設全体が減少傾向となっているという。
特に登録件数が大きく減少しているのが「銭湯」だ。近年は第3次サウナブームで「銭湯サウナ」と呼ばれるサウナ付きの銭湯も増えているが、13〜22年の10年間で55%まで減少。「銭湯」がタウンページデータベースの業種に登場した89年から比較すると、89年(1万1374件)から22年(1700件)の33年間で、15%にまで減少している。
銭湯が減少している理由として、同社は「(1)一般家庭への浴室の普及、(2)後継者不足、(3)燃料費の高騰、(4)認知度の低下などと言われている。日本が世界に誇る銭湯文化。このまま姿を消してしまうのは寂しい限り。サウナ付きの銭湯も増えてきているので、このブームに乗って銭湯文化も勢いを増してほしいところ」としている。
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