今通っている高校を選んだ理由 2位は「家からの距離」、1位は?
青楓館高等学院は、全国の高校生に「高校生自身が求める高校教育や身に付けたいスキル」について調査を実施した。現在通っている高校を選んだ理由2位は「家からの距離」だった。1位は?
明石市に開校予定の青楓館高等学院は、高校生を対象に、「高校生自身が求める高校教育や、身につけたいスキル」についてアンケート調査を実施した。現在通っている高校を選んだ理由を聞いたところ、最も多かったのは「学校の偏差値」だった。
次いで「家からの距離」、「校風」と続いた。最終的な決め手は「校風」とも読み取れる。また回答者の約25%が「親や先生に言われたから」「なんとなく」と回答していて、生徒本人が自主的に高校を選択しているわけではないことがうかがえた。
カリキュラムなどを学校選択の基準に考えている生徒は少数派で、高校選択において生徒自身が教育内容について調べて判断しているケースは少ないようだ。
高校生活で身につけたいスキルは
高校生活で身につけたいスキルについて聞いたところ、最も多かったのは「コミュニケーション能力」だった。2位は「プレゼンテーション力」、3位は「英語力」という結果に。調査の中で約40%の高校生が「コミュニケーション能力」と回答しており、仕事につながるスキルの習得を望む傾向が見られた。
また、「プログラミングを学びたい」と回答する割合が多くないなど、汎用性の高いスキルが人気の一方、専門性の高いスキルを求める生徒は少ないことが分かった。
理想の高校についても尋ねたところ、「自由」「個性」のキーワードが多かった。「好きなことを自由にできる高校」「個人の考えややりたいことを尊重してくれる」「一人一人が個性を発揮できる、個性の大切さを教えている」などの声が挙げられた。縛られないだけでなく、自主性を尊重してくれる学校を希望する生徒が多いことが分かる。
高校卒業後の希望進路は
高校卒業後の進路についての問いに対し、82.7%の高校生が「大学進学」と回答した。次いで「専門学校」(6.9%)、「就職」(6.4%)と続いた。
同校は、「アンケートの結果、高校生は将来のキャリアや就職に有利な大学進学を希望しつつ、高校生活の中でもスキルアップできる環境を求めていた。その一方、高校選択では距離と偏差値が中心で、学べるスキルやカリキュラムを選択理由には置いていないことが明らかになった。学校も保護者世代だけでなく学生に向けて、生徒自身が将来を想像できる情報を発信することが生徒の主体性を育てることにつながると考えられる」とコメントした。
今回の調査は、全国の高校生を対象にインターネットで実施した。期間は2022年4月、有効回答数は202人(高校1年生47人、高校2年生118人、高校3年生37人)。
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