「90秒ラーメン」は広まるのか 米国からやって来た自販機のミライ:週末に「へえ」な話(1/5 ページ)
米国からやってきたラーメン自販機をご存じだろうか。その名は「Yo-Kai Express(ヨーカイエクスプレス)」。わずか「90秒」でアツアツのラーメンが出てくるが、日本でどこまで広まっているのだろうか。取材したところ、やや苦戦しているようで……。
大きな文字で「そば、うどん」と書かれている自販機を見たことがあるだろうか。昭和レトロ感が漂う「うどん自販機」を見ると、50代以上の人からは「子どものころによく食べたなあ。懐かしいねえ」という声があれば、20代の人からは「なにコレ? 機械の正面に割りばしがセットされていて、逆に新鮮」と感じられるかもしれない。
うどん自販機は容器の中にお湯を入れて食べるといったものではなく、調理された状態でうどんが出てくる。どのような仕組みになっているのかというと、自販機の中で茹でたうどんと具材がセットされた状態で冷蔵されている。お客が購入すると、そのひとつにお湯が注がれて、取り出し口から出てくるといった流れだ。
かつて高速道路のパーキングエリアなどでよく見かけたものの、最近はめっきり減ってしまった。故障した部品を交換することができず、また1台……また1台……といった形で姿を消している。やがて“絶滅”するとも言われている「うどん自販機」に、新たな動きがあることをご存じだろうか。米国で生まれたラーメン自販機「Yo-Kai Express(ヨーカイエクスプレス)」(以下、ヨーカイ、社名同じ)だ。
ヨーカイの最大の特徴は、できたてのラーメンを提供していること。2021年11月、東京・渋谷の体験型店舗「b8ta Tokyo - Shibuya」に進出して、自販機を展示。一般の人には提供していなかったが、商談の席で“アツアツのラーメン”を食べてもらったところ、どんな感想が漏れてきたのか。
「自販機からでてくるラーメンでしょ。コンビニのモノよりもおいしくないはず」などと思い込んでいた人が多かったようで。スープをすすったところ、「意外においしい」という声が目立った。
関連記事
- 「大量閉店」に追い込まれたのに、なぜクリスピーは“復活”したのか
クリスピー・クリーム・ドーナツの売り上げが好調だ。売り上げが落ち込んで大量閉店に追い込まれたのに、なぜ復活できたのだろうか。取材したところ、2つの理由が浮かんできた。 - ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。 - ウェンディーズは「いま」どうなっているのか わずか1店舗からの“ウルトラC”
都市部を中心に「ウェンディーズ」の店を見かけるようになった。バブル時、100店を超えるほどの勢いがあったチェーン店はいまどうなっているのだろうか。同社の会長と社長を取材したところ……。 - なぜ山善の「焼肉グリル」は25万台も売れたのか 開発のヒントが面白い
山善の「焼肉グリルシリーズ」が売れている。第1弾が登場したのは、2020年7月のこと。その後、第2弾、第3弾を投入し、22年7月現在で累計25万台を突破した。なぜホットプレートがこれほどウケているのだろうか。人気の秘密を取材したところ……。 - キユーピーの「ゆでたまご」が、なぜ“倍々ゲーム”のように売れているのか
キユーピーが販売している「そのままパクっと食べられる ゆでたまご」が売れている。食べことも、見たことも、聞いたこともない人が多いかもしれないが、データを見る限り、消費者から人気を集めているのだ。なぜ売れているのかというと……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.