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ご当地バーガー「ラッキーピエロ」は、なぜ函館で圧倒的に強いのかスピン経済の歩き方(1/6 ページ)

北海道・函館にある「ご当地バーガー」をご存じだろうか。その名は「ラッキーピエロ」。地元の人からは「ラッピ」の愛称で呼ばれているが、どのような特徴があるのだろうか。マクドナルドやモスバーガーなどの全国チェーンとは違って……。

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 北海道・函館に、マクドナルドもモスバーガーも敵わない「ご当地バーガー」があるのをご存じだろうか。

 その名は「ラッキーピエロ」。1987年に創業してから「ラッピ」の愛称で地元の人々に愛されてきた同店は、甘辛の味付けをした中華風唐揚げを挟んだ「チャイニーズチキンバーガー」をはじめ26種類ものバーガーがあり、『日本経済新聞』の「ご当地バーガー」ランキングでナンバーワンに輝いたこともある。


甘辛の味付けをした中華風唐揚げを挟んだ「チャイニーズチキンバーガー」(出典:ラッキーピエロ)

 そんなラッピの強さは、店舗数を見れば明らかだ。

 人口24万5527人(22年8月末現在)の函館は、札幌、旭川に次ぐ北海道第3の都市だ。ゆえにファストフードもそれなりに展開していて、マクドナルドは5店舗、モスバーガーは2店舗、ケンタッキーも2店舗ある。


「ラッキーピエロ」が拠点を構える北海道の函館

 それに対して、ラッピは17店舗。マック、モス、ケンタをすべて合わせても敵わない。

 ちなみに、函館よりもおよそ8万人ほど人口が少ない釧路市も、マクドナルドは5店舗だ。バーガーチェーンの中でも圧倒的な強さを誇っているマックでさえ、函館においてはラッピの牙城を崩せていない可能性があるのだ。

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