「ボードゲームビジネスの今」が詰まったイベント、活用術を聞いた:最大規模に(3/4 ページ)
「ボードゲームビジネスの今」が詰め込まれている「ゲームマーケット2022秋」(10月29〜30日)が東京ビッグサイトで開催される。初めて足を運ぶ人はどのような点に注目すればいいのだろうか。事務局長に話を聞いた。
ゲームの本質は「試遊卓」で知る
アナログゲームは、駒、カードの美しさ、質感など見た目の印象が強い。それがデジタルゲームとは異なる特徴であり強みであるが、一方で、ゲームとしての本質(ルールの面白さや選択できる手の幅広さ、勝敗のバランスなど)が分かりにくい。
今回のゲームマーケットで復活する試遊卓で、新しい作品を体験するのはゲームの本質を探るのに重要な機会といえる。ただ、この試遊卓も、初見さんにとっては「ハードルが高い」という声も少なくない。特に「出展者に声をかけにくい」「試遊したら買わなければいけないのか」「試遊を始めたら終わるまで時間がかかりそう」という不安をよく聞く。
これらの不安について、刈谷氏は「制作側、出展している側の多くは『遊んでもらえるだけでも嬉しい』と感じているのではないでしょうか」と語る。「試遊の時間は、来場者の都合に合わせても大丈夫だと思います。出展側は、60分のゲームを10分で説明して、最初の動きをちょっとだけやる。そして、『ありがとうございました』で終わる。こうしたやりとりのほうが、お互いメリットが大きいと思っています」(刈谷氏)
アナログゲームをつくってみたい人にとっても、ゲームマーケットで貴重な一次情報源に触れることができる。メンバー、テストプレイ、デザインに使うアプリケーション、印刷会社への依頼、費用、宣伝方法など、どのようのことをすればいいのか。アナログゲームをつくるにあたって、制作側に質問している人は多い。
「開場したばかりの午前中は、忙しくてそれどころじゃないかもしれせんが、昼過ぎになると出展者も時間に余裕ができてくるので、その機会に声をかけてみるのがいいかもしれません」(刈谷氏)
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