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「借金王」ランキング 2位「ソフトバンクグループ」、1位は?:有利子負債が多い企業(2/2 ページ)
リスクモンスターは、第2回「借金王ランキング」の調査結果を発表。決算短信記載の有利子負債をもとに集計したところ、上位20社のうち12社が年商以上の有利子負債を有することが明らかになった。
借入れが多額でも、安全性は高水準
有利子負債上位20社の「現預金回転期間」「借入依存度」「自己資本比率」を分析したところ、現預金回転期間(現預金÷月商)では、「楽天グループ」「ソフトバンクグループ」「三菱HCキャピタル」「ソフトバンク」「本田技研工業」が上位となり、リスクモンスターの倒産確率分析(以下、倒産確率分析)において高リスクとなる「1カ月未満」の企業は20社中3社のみだった。
また、借入依存度(総借入÷総資産×100)では、業種特性として借入金がかさみやすい物品賃貸業と不動産業に該当する5社を除くと、倒産確率分析において高リスクとなる「50%超」の企業は「関西電力」「九州電力」の2社のみとなった。「借金王ランキング上位企業においては、おおむね高い安全性を保ちながら借入を行っていることがうかがえる」(同社)としている。
自己資本比率においては、倒産確率分析においてリスクが上昇する「30%未満」の企業は20社中12社あるものの、これらの企業については、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)を効かせることで多額の収益獲得につなげているという見方もできる。
本調査は金融機関を除く、決算短信提出企業3202社を対象に実施。2022年7月1日時点で開示されていた、21年4月期決算以降の最新決算を調査対象とした。
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