海外一人旅の行き先ランキング 2位「バンコク」、1位は?:50〜60代が活発に
HISは「秋の海外一人旅 コロナ前後での予約動向の推移」を発表した。一人旅の人気旅先ランキングをみると……。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
HISは「秋の海外一人旅 コロナ前後での予約動向の推移」を発表した。一人旅の人気旅先ランキング1位は、4年連続で「ソウル」だった。22年の2位は「バンコク」、以下「マニラ」「釜山」「台北」と続き、アジアの都市が人気を集めていることが分かった。
2022年に海外旅行を申し込んだ人のうち、一人旅の割合は25.2%だった。コロナ前だった19年の一人旅の割合は14.2%だったが、20年は30.8%、21年は38.3%と急増。22年に入って複数人での旅行者が増えたものの、依然コロナ前より高い数値を保っている。
一人旅をする人を年代別に見ると、レジャーが回復しつつある22年は、エルダー層(50〜60代)の動きが活発になっている。
一人旅でパッケージツアーを利用する場合、宿泊ホテルで一人部屋の追加代金が必要になることから、航空券単品または航空券とホテルを個別に購入する人が多い。22年のパッケージツアーの割合は19年と同程度で、商品ニーズはコロナ前に戻っていることがうかがえる。
コロナの前後で出発月の傾向に大きな変化はないが、20年11月〜21年初旬は、感染に関わる情報が今より不明確な状況であったことや航空会社の運航が流動的であったこともあって、早期予約が難しく間際で予約するケースが見受けられた。22年は国際線の運航再開などで予約が立てやすい環境に戻っており、2〜3カ月先の予約が主流になっている。
この調査は、HISで9〜10月に海外旅行を申し込んだ人の中から一人旅の人を抽出して行った。対象商品はパッケージツアー、航空券。
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