サッカー日本代表、グループリーグ突破確率は70% JX通信社がAIで分析:ドイツ破り大幅アップ
サッカー日本代表がグループリーグを突破する確率は71%――。報道ベンチャーのJX通信社が、AI(人工知能)を用いた独自の分析結果を発表した。当初の突破確率は約34%だったが、11月23日のドイツ戦で勝利した結果、大幅アップした。
サッカー日本代表がグループリーグを突破する確率は71%――。報道ベンチャーのJX通信社(東京都千代田区)が、AI(人工知能)を用いた独自の分析結果を発表した。当初の突破確率は約34%だったが、11月23日のドイツ戦で勝利した結果、大幅に上昇した。
同社は、20日開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会に合わせ、「2022サッカーW杯 勝敗確率&優勝国 AIシミュレータ」を開発。AIを活用した独自の数理モデルを構築し、全ての試合結果を1万回シミュレーションした。
当初のシミュレーション(23日正午時点)では、対ドイツ戦の勝率を26.5%、グループリーグを突破する確率を34.0%と予想。その後、対ドイツ戦で日本代表が2−1で歴史的勝利を収めた結果をもとに再シミュレーションしたところ、グループリーグを突破する確率は70.6%に急上昇したという。また、日本代表が目指す史上初のベスト8進出の確率も25.3%となり、ドイツ戦前の12.4%から13ポイント上昇した。
今後、日本代表が控えるコスタリカ戦(27日午後7時キックオフ)に勝利できる確率は45.2%、スペイン戦(12月2日午前4時キックオフ)は22.1%と分析している。
優勝確率も大きく変動している。大会前のシミュレーションで、最も高いブラジル(12.2%)に次いだアルゼンチンは、22日のサウジアラビア戦に破れ、優勝確率は10.9%から5.8%へと8位に。ドイツも5.2%から2.0%となり、5位から12位に変化した。現時点で新たに優勝を争うのはブラジル(11.9%)とフランス(11.8%)。それにイングランド(10.0%)、オランダ(9.9%)が続く。
「勝敗確率&優勝国 AIシミュレータ」は、過去のW杯における対戦成績や、各国代表チームの能力に関する情報、直近の国際試合での対戦成績を収集し、それらのデータをもとにして試合の勝敗を予測する数理モデルを独自に構築した。
実際のW杯のプロセスに沿って対戦カードごとに各国の勝利確率を計算し、その確率に応じて勝敗を決定する一連の過程を1万回繰り返すことで、数値を導き出しているという。
同社はAIを用いて、SNSをはじめとする各種ビッグデータからリスク情報を検知する「FASTALERT(ファストアラート)」を開発するほか、独自の数理モデルを用いた選挙情勢調査など、データジャーナリズムに特化した事業を展開する。今回のサッカーAIシミュレータもこれらの分析ノウハウを活用しているという。
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