ニュース
「そんなに上がるの?」電気料金39%値上げ、沖縄の経済はどうなる:節約も限界(2/2 ページ)
沖縄電力が、標準的な家庭で1カ月当たり3473円もの負担増になる電気料金の引き上げ申請を発表した。生活困窮者は「これ以上切り詰めようがない。どうすればいいのか」と悲鳴があがった。
企業「影響は避けられない」
沖縄電力は28日、事業者向けの電気料金についても値上げ申請を発表し、企業にも動揺が広がった。
「とうふのひろし屋」で知られるひろし屋食品(那覇市)の糸数力也社長は「正直びっくり」と話す。
大豆価格が上がった影響で、今年6月には商品を10〜15%値上げしたばかり。それでも新型コロナ禍で落ち込んでいた飲食店やホテルへの納品が戻りつつあり、事業復活への期待を感じ始めていた。
糸数社長は「厳しくなれば再び価格転嫁も考えないといけない。しかし、まずは企業努力をしていきたい」と前を向いた。
丸清クリーニング(同)の大城豊社長は「大きな企業に比べると電気使用量は少ないが、影響は避けられない」と困惑する。
原油価格の高騰でクリーニング店に必要なハンガーやドライクリーニングの溶液、仕上がった衣類を包装するビニール類など石油製品の値上げも予想される中での電気料金の引き上げ。
「すでに洗剤は10キロ当たり500円ほど値上がりしており苦しい状況。機械を動かす高圧電気も上がれば、影響は大きい」と懸念した。(社会部・銘苅一哲、當銘悠)
関連記事
- ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。 - なぜ「プリウス」はボコボコに叩かれるのか 「暴走老人」のアイコンになる日
またしても、「暴走老人」による犠牲者が出てしまった。二度とこのような悲劇が起きないことを願うばかりだが、筆者の窪田氏は違うことに注目している。「プリウスバッシング」だ。どういう意味かというと……。 - 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。 - 登山家・栗城史多さんを「無謀な死」に追い込んだ、取り巻きの罪
登山家の栗城史多さんがエベレスト登頂に挑戦したものの、下山中に死亡した。「ニートのアルピニスト」として売り出し、多くの若者から支持を集めていたが、登山家としての“実力”はどうだったのか。無謀な死に追い込まれた背景を検証すると……。
Copyright © The Okinawa Times All rights reserved.