コラム
「見飽きたキャンペーン」なのに、なぜ参加者が増えたのか 星野リゾートのちょっとした工夫:週末に「へえ」な話(3/3 ページ)
「青森県×JAL×星野リゾート」の3者がタッグを組んで、「のれそれ青森旅キャンペーン」を実施している。スタート時、参加者は1日1〜2人だったが、ちょっとした工夫によって、右肩上がりに。どんなことをしたのかというと……。
投稿数は右肩上がり
「伝えるために」やったことは、まだまだある。エレベータの中にチラシを貼ることによって、「こんなことをやっているんだなあ」と気付いてもらったり、出口のところにもポスターを貼ることで「家に帰っても、忘れずに投稿しなきゃ」と感じてもらったり。大きな予算で宣伝するのではなく、ちょっとした手を加えることで、投稿数は右肩上がり。11月末現在で、1500件ほどに達したのだ。
このままのペースでいけば、第3弾のキャンペーンが終わる3月ごろには「〇〇件の投稿が見込めるなあ」とソロバンをはじきたくなるものだが、どこまで伸びるのだろうか。映えるスポットは施設内だけにとどまらず、三沢空港内にも設置。青森屋で飾っていた「湯舟に浸かって、幸せそうな表情を浮かべている『ねぶた』」を引っ越しさせることで、投稿数をさらに増やそうとしているのだ。
キャンペーン名で使われている「のれそれ」とは、青森の方言で「目一杯、一生懸命」という意味になる。「見飽きたキャンペーン」の裏側で、担当者は“のれそれ”動いていたようである。
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