リアル役員がネコ100匹にプレゼン!? ヤマト運輸のシュールすぎる動画が支持される背景:ニャンともゆる〜い(1/3 ページ)
ヤマト運輸が、ゆる〜いながらも果敢に攻めた情報発信で若年層の支持を集めている。今年6月、同社初のエンタメサイト「クロネコみっけ」を開設。自社の環境への取り組みなど、真面目な話題をエンタメ化し、ゆる〜く発信する動画コンテンツが人気を博している。
物流大手のヤマト運輸が、ゆるいながらも果敢に攻めた情報発信で若年層の支持を集めている。今年6月、同社初のエンタメサイト「クロネコみっけ」を開設。自社の環境問題への取り組みなど、真面目な話題をエンタメ化し、“ゆる〜く発信”する動画コンテンツが人気を博している。なぜサイト開設に至ったのか――。担当者に話を聞いた。
「ヤマト運輸が注力している環境への取り組みを100匹のネコに説明したら、100匹中何匹のネコが興味を持つのか」
重々しいBGMに合わせて、白衣を身にまとった判定員と、ネコが登場する。ネコが興味を持つ状態を「30秒以上プレゼンターやスクリーンをよそ見せずに向いている状態」とし、判定員7人が目視でカウント。
同社執行役員の秋山佳子・サステナビリティ推進部長が出演し、ネコに向かってプレゼンを披露する。猫じゃらしなどを使い、あの手この手でネコの気を引こうとする姿は、シュールで笑いを誘う。果たして何匹のネコが、プレゼンに興味を示したのか――。
分かりやすく伝えるための工夫
9月にエンタメサイト「クロネコみっけ」に公開されたこの動画は、視聴回数が3カ月足らずで66万回を超え、大きな反響となった。
「『サステナブル経営』のテーマをネコにプレゼンするというこれまでにない発想で、視聴者に親しみやすく、面白く伝えることができると考え企画しました」(担当者)
SGDsを始め、持続可能性や環境保護への意識が社会全体で高まる一方、一般ユーザーにとっては、イメージをつかみにくい側面もある。それを「ネコ」を切り口にすることで、関心を持ってもらうきっかけを作ることが、動画を作った一つの狙いだという。
動画には「かわいい」「最後まで見てしまった」「動画もサステナブル経営もいい取り組み」など、好意的なコメントが多く届き、手応えを感じていると担当者は話す。
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