今年の日本株式市場を表す漢字 3位「円」、2位「乱」、1位は?:投資経験者1000人に聞く(2/2 ページ)
投信投資顧問会社のスパークス・アセット・マネジメントは、投資経験者1000人を対象に「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2022」を実施した。今年の日本市場を表す漢字を尋ねたところ、1位は「安」(71人)が選ばれた。
適正だと思う為替レートは?
全回答者1000人に、円相場について適正だと思う為替レート(米ドル/円レート)はいくらか聞いたところ、1位「120円」(261人)、2位「100円」(177人)、3位「110円」(174人)となった。
適正だと思う理由をみると、「120円」では「輸入も輸出もバランスが取れるから」「安すぎず、高すぎずのイメージだから」。「100円」では「円安・円高のどちらにも行きすぎていないイメージだから」「このレートのときに経済が上向きだったと思うから」、「110円」では「輸出入のバランスが取れると思うから」「近年で、経済が比較的安定していたころのレートだから」といった回答が寄せられた。
日本経済の成長に必要だと思うことは?
全回答者1000人に、来年以降の日本経済の成長のために必要だと思うことを聞いたところ、「過度な円安の是正」(43.3%)が最も高くなった。
急激に進んだ円安は日本経済の成長にとって大きな懸念材料になると感じている人が多い様子がうかがえる。次いで「ウクライナ情勢の解決」(42.9%)、「持続的な賃金上昇」(42.7%)、「新型コロナウイルス感染症の収束」(40.0%)、「物価高騰の抑制」(38.5%)と続いた。
日銀に期待することは?
日本銀行の黒田総裁が、23年4月に任期満了を迎える中、全回答者1000人に、後任の日本銀行総裁に、どのような金融政策を期待するか聞いた。
「大規模な金融緩和(現状維持)」は20.7%となり、「緩やかな金融引き締め」が44.6%、「急激な金融引き締め」が6.5%で、合計した「金融引き締め」は半数の51.1%となった。
金融引き締めによって、円安や物価上昇を抑制してほしいと考える人が多い様子がうかがえる。
来年の日本株式市場を表す漢字は?
最後に、株式投資家517人に来年の日本株式市場を表す漢字1文字を聞いたところ、1位「安」「上」(いずれも38人)、3位「高」(26人)、4位「昇」(16人)、5位「明」「戻」「乱」(いずれも14人)となった。
調査は全国の20〜79歳の投資経験者を対象に、11月16〜17日にインターネットで実施した。有効回答数は1000サンプル。
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