画狂人 井上文太、HYDEとコラボ 666枚限定のジグレー、予約受付を開始(2/2 ページ)
ぴあは、画狂人・井上文太氏によるHYDE氏の肖像画「Dears-HYDE」と、HYDE氏のオリジナルキャラクター「Edyh」(エディ)とコラボしたジグレー(コンピューターを使った版画)の予約受付を開始した。
ミニタオルや缶バッジなどグッズも販売
ぴあは、ミニタオルや缶バッジなどのオリジナルグッズもグッズ通販サイトで取り扱う。
井上氏は画家の金子國義氏に師事し、1999年から画家としての活動を開始。画家としての活動以外にも、三谷幸喜脚本のNHK連続人形活劇『新・三銃士』のキャラクターデザインやNHKパペットエンターテイメント『シャーロックホームズ』の人形美術監修も手掛けている。
画集『閃き 〜 INSPIRATIONS 〜 画狂人 井上文太』では日本画、水墨画、仏画、油絵、水彩画、書、デザインなど多岐にわたる手法を通じて描いた200点余の作品を収録した。丸善 丸の内本店(東京都千代田)の週間ベストセラーでは、ノンフィクション部門で1位を獲得。楽天市場の書籍売り上げランキング美術品部門でも1位になるなど反響を呼んでいる。
井上氏は動物や植物に加えて、仏画、武者絵などを通じて日本の文化、生命の美しさを世界に発信し続けている。HYDE氏は画集について「文太兄貴は三大欲求のごとく絵を描く。描かないと死ぬとでも思ってるのかな? まさに画狂人」とコメントしている。
「日本のアート産業に関する市場調査2021(主催:一般社団法人アート東京、制作:エートーキョー)」によれば、日本全体の美術品市場の規模は2186億円と推計されている。中でも3年間で100万円以上購入している「高額購入者」の動きには注目すべき点がある。
全購入者が美術品をインテリアやプレゼント目的で買っている一方、高額購入者はコレクションや作家の支援を目的として購入していて、エートーキョー(東京都港区)によれば「『高額購入者=コレクター層』が順調に成長していることが確認される」という。
今回のジグレーの販売も、アートに対して適切な価格を付けるという意味で、一石を投じそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
HYDEが“兄貴”と慕う「画狂人 井上文太」が画集を出版 「承認欲求を捨てないとアーティストは成功しない」
HYDEさんが企画とプロデュースを務めた画集『閃き 〜 INSPIRATIONS 〜 画狂人 井上文太』が、先行販売ながら異例の売れ行きを見せている。その裏には30年以上前の著者の井上文太さん、HYDEさん、そして2人が「先生」と呼ぶ金子國義画伯の不思議な出会いと、それぞれの軌跡があった。
HYDEが企画・プロデュースした画集が発売 金子國義に師事した「画狂人 井上文太」
HYDEさんが企画とプロデュースを務めた画集『閃き 〜 INSPIRATIONS 〜 画狂人 井上文太』が、8月26日に発売。
HYDEが心酔した画家・金子國義 美術を守り続ける息子の苦悩と誇り
L'Arc-en-Cielのhydeさんが“心酔”した画家が、2015年に78歳で亡くなった金子國義画伯だ。金子画伯は、『不思義の国のアリス』などを手掛け、退廃的で妖艶な女性の絵画を多く残した。その作品を管理し、販売している金子画伯の息子である金子修さんに、アートビジネスの現場の苦労と、芸術を受け継いでいく難しさを聞く。
HYDEが愛した金子國義、『不思議の国のアリス』挿絵のNFTが発売 楽天の狙いは?
楽天グループは、金子國義画伯が描いた『不思議の国のアリス』の挿絵を使用したNFT「金子國義『不思議の国のアリス』シリーズ」を、同社が運営するNFTマーケットプレイスと、販売プラットフォーム「Rakuten NFT」で7月23日より取り扱う。販売開始日は、金子画伯の誕生日に合わせた。
音楽ポップスの興行規模ランキング 3位「AAA」、2位「EXILE TRIBE」、1位は?
ぴあ総研は、2021年の音楽ポップスの興行規模に関するランキングを公表した。その結果1位は、デビュー10周年を迎えてドームツアーを開催した「三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」だった。
仲間の死、脳梗塞に倒れたドラマーの復活 ラウドネスが切り開くビジネスモデルの「誕生前夜」
デビューから41周年を迎えた日本のヘヴィメタルバンド「LOUDNESS(ラウドネス)」。所属事務所の社長に、コロナ禍以降のラウドネスの活動、ビジネスモデルについて聞く。
「これさぁ、悪いんだけど、捨ててくれる?」――『ジャンプ』伝説の編集長が、数億円を費やした『ドラゴンボールのゲーム事業』を容赦なく“ボツ”にした真相
鳥山明氏の『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』の担当編集者だったマシリトこと鳥嶋和彦氏はかつて、同作のビデオゲームを開発していたバンダイに対して、数億円の予算を投じたゲーム開発をいったん中止させた。それはいったいなぜなのか。そしてそのとき、ゲーム会社と原作元の間にはどのような考え方の違いがあったのか。“ボツ”にした経緯と真相をお届けする。





