インタビュー
「チョコモナカジャンボ」はなぜ“パリパリ”なのか 着目したのは気象データ:「食べたい」タイミング(5/5 ページ)
森永製菓は人気商品「チョコモナカジャンボ」のマーケティングにおいて「鮮度」を重視。製造から5日以内に出荷を目指す取り組みを続けている。“パリパリ”の商品を需要が拡大する時期にたくさん届けるため、気象データに基づく需要予測を活用している。
イレギュラーな要素も含め、予測精度を高めていく
気象データの活用について、今後は予測の精度をさらに高めるための取り組みをしていくという。「需要予測には気象情報だけでなく、販促施策や物価上昇など、さまざまな要素が関わってきます。そのため、製造計画の作成はまだまだ属人的な部分があります。誰でも正確性の高い予測値が出せるように、イレギュラーな要素を含めて数値化できるような仕組みができればいいですね」(田崎氏)
また、現状は主に社内の営業部門と物流部門で気象データを活用しているが、それを製造部門にも広げてデータ活用範囲を広げることや、社外の小売や卸の取引先にも情報共有して役立ててもらうことも今後の検討課題だという。
「こういった取り組みの全ては『いちばんおいしい状態で食べていただきたい』という思いから始まっています」(猪瀬氏)
前身の「チョコモナカ」誕生から50年。これからも最新技術を取り入れながら、“パリパリ”という価値を届ける取り組みを続けていく。
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