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NTT東日本の「売店」を大改造! データを分析したら、どうなったのか「実証実験」の結果(4/4 ページ)

NTT東日本の本社ビル内に、昔ながらの「売店」があった。しかし、である。売り上げが伸び悩んでいたこともあって、テクノロジーをどんどん導入することに。その結果、どういったことが起きたのかというと……。

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“社外”に飛び出す日

 このままでは売り上げを伸ばすことができない。いや、赤字から抜け出すことも難しくなる。そうした状況に置かれていた中で、「スマートストアであれば打破してくれるのではないか」と考え、実証実験を始めたのである。

 「たまたま結果が出ただけじゃないの? NTT東日本の本社ビルって、たくさんの人が働いているんでしょ」と思われたかもしれないが、試してみたのはココだけではない。横須賀にある研究開発センターでもスタッフの数を減らしたにもかかわらず、売り上げが伸びて、利益も伸びたのだ。


スマートストアの店内

 全国的に人手が不足していることもあって、同社のところに「小さな店舗をどうにかできないか」という相談は多い。会社に目を向けると「社員食堂を縮小するので、その代わりに何かできないか」「自販機だけではなく、なにか違うことはできないか」といった声も多いそうで。そうした課題を耳にするたびに、同社は「スマートストアで対応できることがあるのではないか」と考えた。


スマートストアの技術を応用して、秋田県立大学本荘キャンパス内でも実証実験を展開

 ビジネスモデルを“社外”に広めることによって、どのような未来予想図を描いているのだろうか。「3年以内に200店舗に増やして、5年後には年間の売り上げ30億円を目指す」(同社の担当者)そうだ。滑り出しは上々のようで、「22年度中に50店舗ほどになるのではないか」(同)と見込んでいる。

 スマートストアのフォーマットは当面、会社内での展開が中心になりそうだが、そこで結果がでればどうなるのか。オフィスの外に飛び出して、駅の中であったり、道路の脇であったり、商業施設の中であったり。さまざまなところで目にする日がやってくるかもしれない。

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