山善「着る電気毛布」が絶好調 人気のウラに「安い電気代」「エプロンのようなデザイン」:トレンドはパーソナル暖房(1/2 ページ)
山善が9月下旬から発売する暖房グッズ「着る電気毛布」が絶好調だ。家電量販店からは早々に在庫が切れたとの声が聞かれ、同社の予想を上回る売れ行きだという。
家電メーカーの山善が9月下旬から発売する暖房グッズ「着る電気毛布」が絶好調だ。家電量販店からは早々に在庫が切れたとの声が聞かれ、同社の予想を上回る売れ行きだという。エプロンのように、肩から掛けて“着用”する斬新なデザインに加え、8時間使用しても電気代は5.6円と財布にも優しい。担当者に商品開発の経緯を聞いた。
筒状の毛布に足を入れ、エプロンのように肩から掛けて“着用”する電気毛布「くるみケット」(1万1800円)。計画生産で全国の家電量販店に展開しているが、出荷ベースはもちろん、店舗の在庫も品薄状態となり、計画数が完売した店舗も多数出ているという。
「最初に見たとき『一体これは何?』と驚きました」
こう話すのは、ヨドバシカメラ秋葉原店「家電コンシェルジェチーム」の担当者だ。エプロンのような斬新なデザインが新鮮で、店頭でもマネキンに着せて紹介したという。
足入れポケットに長さを調節できる肩ひも
「従来の着る電気毛布には、体から毛布がずれ落ちるなど『着用感が良くない』という声が一部ありました。エプロンのように肩から掛けるのが一番理にかない、デザインも損なわないと考えました」
こう話すのは、山善企画担当の加美将希さんだ。
肩ひもには、身長に合わせて長さを調節できるようボタンを付け、150〜180センチと幅広い身長に対応する。足元からの冷えを防ぐため、足入れ用ポケットを設けたほか、胸元には手を入れたり小物を入れたりできるポケットも用意した。
開閉可能なファスナーを取り付けているため、閉めることで筒状にして着用感が高まるほか、ファスナーを開けることで電気掛け敷毛布としても使用できる。
「エアコンだと乾燥が気になるという人や、電気代を抑えるため、空間全体ではなく自分のスペースだけを暖めたいと考える層に人気があります」(加美さん)
電気代が高騰する中、消費電力を少しでも抑えたいと考える人たちから注目を集めているようだ。
関連記事
- パネルヒーターに電気敷き毛布……暖房器具のトレンドは? 「テレワーク」「快眠」が今年のキーワード
寒波に見舞われる日本列島。クリスマスが過ぎた年末年始も厳しい寒さが予想されている。こうした中、家電量販店の暖房器具コーナーがにぎわいを見せている。ヨドバシカメラ秋葉原店では今冬、12月17〜18日の週末に集客の1度目のピークが訪れたという。担当者に今年の暖房器具の売れ行きやトレンドを聞いた。 - 冬に最も使う暖房器具 3位「こたつ」、2位「ヒーター」、1位は?
日本トレンドリサーチは家電の移設工事業務などを手掛けるBlue Wash(堺市)と共同で「冬に使用する暖房器具」に関するアンケートを実施し約1700人から回答を得た。冬に最も使う暖房器具は「エアコン」だった。 - 年末年始の最も高い出費 3位「帰省の交通費」、2位「お年玉」、1位は?
ONE COMPATHは「Shufoo!」を利用する全国の男女6300人を対象に「年末年始に関する意識調査」を実施した。年末年始の最も高い出費を聞いたところ、1位は「おせち料理」(19.0%)だった。 - あけおめLINE「送る」78% 「マナー違反」だと思う人はどれくらいいる?
LINEは、15〜69歳の全国の男女1200人を対象に「新年の挨拶」に関する調査を実施した。お正月に新年の挨拶の手段を聞いたところ、1位は「LINE」(77.9%)だった。 - 好きなラーメンチェーン店 3位「幸楽苑」、2位「一蘭」、1位は?
LINEリサーチは、全国の男女を対象に好きなラーメンのチェーン店について調査し、約5000サンプルの回答を得た。全体の1位は「天下一品」、2位は「一蘭」、3位は「幸楽苑」となり、大きな差は見られなかった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.