山善「着る電気毛布」が絶好調 人気のウラに「安い電気代」「エプロンのようなデザイン」:トレンドはパーソナル暖房(2/2 ページ)
山善が9月下旬から発売する暖房グッズ「着る電気毛布」が絶好調だ。家電量販店からは早々に在庫が切れたとの声が聞かれ、同社の予想を上回る売れ行きだという。
電気代を他の暖房グッズと比較すると……
実際に、電気代を他の暖房グッズと比較すると、電気毛布「くるみケット」の“お得感”は抜きんでている。くるみケットを1日8時間使用した場合の電気代は約5.6円。1カ月あたりでは約168円だ。
一方で、こたつは1カ月あたり約1032円、セラミックヒーターは約7680円、電気ストーブは約5184円となり、圧倒的な金額差だ(いずれも同社製品との比較)。
この違いはやはり、消費電力が異なるため。一般的な消費電力はセラミックヒーターが1200W(ワット)、電気ストーブが800W程度であるのに対し、くるみケットの場合は40W。電気代が高騰する中で、くるみケットに注目が集まるのも納得がいく。
パーソナル暖房に需要あり
くるみケットについて、同社は自分のスペースだけを暖める「パーソナル暖房」としてアピールする。2020年に発売した、モバイルバッテリーで暖まるひざ掛け「モバケット」が好調で、パーソナル暖房に一定のニーズがあることをつかんだという。
一人暮らしのユーザーだけでなく、家族世帯でもパーソナル暖房は人気だといい、省エネ志向などの高まりが背景にあるとみられる。
テレワークの定着や「おうち時間」を充実させたいという志向も相まって、パーソナル暖房にはこれからも「需要を見込める」と加美さんは話す。
日本列島は記録的な寒波に見舞われ、年末年始も厳しい寒さが予想されている。物価高、電気代の高騰など家計的にも厳しさが増す中で、消費電力が少ない暖房グッズをうまく活用することで、この冬を乗り越えたい。
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