コロナ"第8波"、旅行意欲にどう影響した? シニア層に意外な変化:JTB総合研究所調べ
JTB総合研究所は新型コロナと旅行動向に関する調査を実施した。行動制限のない"第8波"で個人の意識はどう変わったか? 男女・年齢別の回答では意外な傾向もみられた。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
今後1年以内(2023年12月まで)に国内旅行をしようと考えている人は、全体の40.3%だということがJTB総合研究所による調査で分かった。22年7月の前回調査から0.8ポイント減少した。
最も旅行意向が高いのは男女20代の層。若者の旅行に対する意欲が高いのはこれまでの調査でも見られた傾向だ。しかしこの層の旅行意向も前回調査から減少した。
また今回の調査では、シニア層の旅行意向が上昇したことも分かった。
海外旅行に関しては、今後1年以内に「予定・検討している人」は全体で13.1%と、前回より1.9ポイント増加。最も高い伸びを示したのが男性30代および40代で、海外出張の需要が戻りつつある。次に伸びが大きかったのが女性60歳以上で、海外旅行に消極的だったシニア女性の旅行意向が上向きとなった。
23年に旅行をする予定のある人に、旅行の頻度を聞いた。その結果、合計で52.4%の人が「22年より回数が多くなる」と回答した。頻度が増える理由について最も多かったのが「コロナ禍の感染対策を基本とした生活や旅行に慣れてきたから」(47.5%)で、半数近くを占めた。
一方で旅行の頻度がコロナ禍前の水準と「同等以下」か「分からない」と回答した人にも理由を聞いた。全体で最も多くを占めた理由が「現在もなお、新型コロナの収束が見えないから」(35.3%)だった。次に「宿泊料金などが上昇傾向にある」(28.1%)と続く。
今回の調査は22年12月2〜7日、インターネットで実施した。全国の20歳以上の男女6441人に予備調査を行い、抽出した対象者985人に本調査を実施した。
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