テレワーク中「さぼった経験ある」65% ネットサーフィン、動画視聴を上回る1位は?:社会人900人に聞いた(2/2 ページ)
約7割の社会人がテレワーク中にさぼった経験がある――。そんな結果が、キャリア調査機関「Job総研」を運営するライボ(東京都渋谷区)のアンケート調査で判明した。さぼった内容として最も多かったのは「休憩時間を長めにとる」で57.7%だった。
全対象者に出社とテレワークどちらが働きやすいか聞くと、「断然テレワーク」(34.1%)、「どちらかといえばテレワーク」(28.9%)を合算した「テレワーク派」が63.0%に上った。現在テレワークを実施している543人に満足度を聞くと「とても満足」(31.5%)、「満足」(28.9%)、「どちらかといえば満足」(24.1%)を合算した「満足派」が84.5%に上った。
テレワークでは「メンバーの理解度や成長度が分かりにくい」
マネジメントポジションの対象者にテレワークでのリモートマネジメントについて課題の有無を聞くと、「ある」が68.0%で「ない」が32.0%となった。「ある」を回答した206人に課題の内容を聞くと、「メンバーの業務進捗の把握」が48.1%で最多回答になった。次いで「メンバーの理解度や成長度が分かりにくい」(39.8%)、「忙しくてマネジメントの時間が取れない」(12.1%)という結果になった。
マネジメントポジションにある対象者からはテレワークでのリモートマネジメントの難しさについて自由回答が多数寄せられ、「リモートだと目が届きにくいので、業務の進ちょくやタスク量にはとても気を使っている」「対面同様のコミュニケーションを取るのは不可能なので、どうしても関係が希薄になる」――などといった意見があった。
ライボは、7割弱がさぼった経験がある一方、マネジメント層の約9割が黙認していることについて、「監視レベルで細かく把握することにコスト面や関係性などの面からデメリットになることも事実であり、その結果、やりづらさを感じる状況になっていることが推測できる」とコメントしている。
調査は1月11〜19日、全国の20〜50代の男女を対象にインターネットで実施し、874人から回答を得た。
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