すし銚子丸、客席のガリにタバコの吸い殻 「従業員の喫煙者の銘柄とは不一致」:共用物の常設とりやめ
関東で回転寿司チェーン「すし銚子丸」を展開する銚子丸(千葉市)は2月6日、横浜都筑店で、客席の共用ガリの箱から加熱式たタバコの吸い殻が見つかったとして、警察に相談し捜査中であると発表した。今後、全店で共用の食材や食器の常設を取りやめるという。
関東で回転寿司チェーン「すし銚子丸」を展開する銚子丸(千葉市)は2月6日、横浜都筑店で、客席の共用ガリの箱から加熱式タバコの吸い殻が見つかったとして、警察に相談し捜査中であると発表した。今後、全店で共用の食材や食器の常設を取りやめるという。
銚子丸によると、2月4日午後2時ごろ、利用客から指摘があり発覚した。同社は翌5日朝、都筑警察署に相談し、ガリの箱に混入していた吸い殻の現物を提出。吸い殻については、従業員の喫煙者が使用している銘柄とは一致していないことを確認済みだという。
同社は対策として、これまで客席に設置していた醤油(しょうゆ)や粉茶、わさび(小袋)などの共用の食材と、湯飲み、小皿などの食器は常設せず、利用客を案内する際に従業員が席に運び、帰り際にすべて回収する運用に変更することを決めた。
「混雑時にご案内するまでに今まで以上に時間がかかることが見込まれるが、食の安全を確保するためにご理解とご協力をお願いしたい」としている。
回転寿司チェーンを巡っては、利用客による迷惑行為を映した動画が相次ぎSNSで拡散。商品の寿司に唾液をつけるなどの迷惑行為が発覚したスシローでは、2月3日から、注文された商品以外は提供しない措置を全店で始めた。くら寿司では、レーン上部に設置されているAIカメラシステムを、不適切行為の検知に活用するなどの対策を進めると報じられている。
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