女性に聞く「職場のマスク」 3割が「着用すべき」 理由は?:500人に聞いた
「しゅふJOB総研」は、主婦層を中心とする就労志向の女性約500人を対象に「職場でのマスク着用」についてアンケート調査を実施した。政府が屋内でも原則マスクの着用は不要との方針を出した場合でも、「着用すべき」と考える割合は32%、「着用しなくてよい」は41%だった。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
ビースタイルホールディングス(東京都新宿区)が運営する「しゅふJOB総研」は、主婦層を中心とする就労志向の女性約500人を対象に「職場でのマスク着用」についてアンケート調査を実施した。政府が屋内でも原則マスクの着用は不要との方針を出した場合でも、「着用すべき」と考える割合は32%、「着用しなくてよい」は41%だった。
「政府が屋内でマスク着用不要という方針を出した場合、職場で着用しなくてよいと思う?」と質問したところ、「周囲の人と十分な距離が取れていても着用すべき」が32.2%、「周囲の人と十分な距離が取れていれば着用しなくてよい」が32.0%、「周囲の人との距離に関係なく着用しなくてよい」が9.6%、「一概には言えない」が26.2%という結果となった。
マスク着用「すべき」「しなくてよい」理由は?
「着用すべき」を選んだ人からは「まだまだ感染するから」「高齢者や基礎疾患のある方と接する仕事なので着用したい」「屋内である以上、そもそも十分な距離は取れないと思うから」「マスクを使用するようになってから風邪を全くひかなくなり、快適だから」などといった声が寄せられた。
「着用しなくてよい」を選んだ人からは「飛沫の飛散距離などを考えても合理的だと思う」「そろそろマスクのない社会に戻りたい」「マスク着用の有効性に比べて、息苦しさや表情が見えないなど負担が多いから」といった理由が寄せられた。
「一概には言えない」を選んだ人からな「何事も極端に走らない方が良いと思う」「職種、年齢、基礎疾患、職場環境。全てそれぞれだから一概に答えられない」といった意見が挙がった。
職場でのマスク着用を年代別にみると……
マスク着用について年代別で回答を比較してみると、年代が下になるほど「着用しなくてよい」と答えた人の比率が高いことが分かった。
また就業状況別に回答を比較してみると、今働いていて「着用しなくてよい」と考える人は43.5%、今は働いていなくて「着用しなくてよい」と考える人は34.8%だった。
マスク着用を巡っては、政府が3月前半にも、屋内外を問わず個人の判断に委ねる方向で調整に入ったと報じられている。
調査はビースタイルスマートキャリア登録者/求人サイト「しゅふJOB」登録者を対象に、1月26日〜2月2日にインターネットリサーチで実施した。有効回答者数は女性522人。
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