経営者こそリスキリングが必要 DX化で「やる以外の選択肢はない」:企業に求められるのは?(1/2 ページ)
Zホールディングスは1月27日、「『リスキリング』の潮流と事例」に関する説明会を実施。企業内大学「Zアカデミア」学長の伊藤羊一氏と、リスキリングの専門家である石原直子氏が意見を交わした。
Zホールディングスは1月27日、「『リスキリング』の潮流と事例」に関する説明会を実施した。同社の企業内大学である「Zアカデミア」学長の伊藤羊一氏と、人事領域の専門家でありデジタル変革に必要なリスキリングの研究に注力する石原直子氏が登壇。リスキリングに関するアンケート結果などについて意見を交わした。本記事は同説明会のやりとりを要約したものである。
リスキリングができる環境が整っていない
「リスキリングに関する意識アンケート」は、1月13〜14日にインターネット上で実施された。有効回収数は1000サンプル。
「リスキリングという言葉を知っているか」と質問すると、「はい」が46%、「いいえ」が54%という結果に。
「あなた自身、リスキリングをしたいと思うか」については、「そう思う」「ややそう思う」が計67%で、「思わない」「あまりそう思わない」の計31%を大きく上回った。「すでにリスキリングを実施している」と回答したのは2%にとどまった。
自分が所属している会社でリスキリングができる環境はあるか聞いたところ、「いいえ」(54%)が「はい」(22%)を大きく上回った。
この結果について、石原氏は1年前と比較してリスキリングについての認知度は伸びているという認識を示した。過去に実施した別の調査では、リスキリングの認知度が約3割だったという。また、実際にリスキリングを社員にさせている企業が多くないことは今後の課題だと語った。
伊藤氏は「『リスキリング』を語る前に、ビジネスパーソンはそもそも学び続ける必要がある」とコメントした。プロ野球選手が当たり前のように素振りの練習をするのと同じように、ビジネスパーソンも常に学び続けるべきだという考えだ。また、そもそも日本の企業やビジネスパーソンは学ぶという行為に対して、お金や時間をかけない現状には大きな問題があるという認識を示した。
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