「本物のハンバーガーを伝えたい」 王者マックに“ケンカ?”も仕掛けるバーガーキングの強気な戦略とは?:3年連続売り上げ130%以上を達成(1/5 ページ)
日本において圧倒的な支持を集めるハンバーガーチェーンといえば、「マクドナルド」。そんな“マック一強”と思われる日本において、昨今成長を続けるのが「バーガーキング」だ。「本物のハンバーガーを伝えることが私たちの役目」――野村代表が語る戦略とは。
日本において圧倒的な支持を集めるハンバーガーチェーンといえば、「マクドナルド」(以下、マック)を思い浮かべる人がほとんどだろう。1月時点でのマックの店舗数は2965店に対し、モスバーガーは1272店。圧倒的存在感を誇っている。
そんな“マック一強”と思われる日本において、昨今店舗数を増やし、インパクトのある商品・プロモーションを展開して注目を集めているのがバーガーキングだ。
「本物のハンバーガーを伝えることが私たちの役目」――ビーケージャパンホールディングスの野村一裕代表取締役社長に、好調の要因と今後の戦略を聞いた。
3年連続売り上げ130%以上を達成 好調のバーガーキング
バーガーキングは1954年に設立した世界で2番目に大きなファストフードハンバーガーチェーンである。日本では、ビーケージャパンホールディングスが国内マーケティング、店舗運営、メニュー開発、販売戦略などの全権を担う。
同社は昨今全国への出店を急速に進めている。2019年から22年の3年間で新たに135店舗出店。具体的な売り上げは公表していないものの、「19年から毎年売り上げ130%以上を達成している」(野村氏)という。
バーガーは一般的なものと比較して約1.4倍の大きさで、バンズの直径は約13センチ。ビーフパティは約125グラムと食べ応え抜群だ。メインの客層は30代後半〜50代前半の男性だという。
最近は20〜30代女性利用者も増加している。客層拡大の背景にはバーガー、フレンチフライ、ドリンクをセットでお得に提供する「キングバリュー」の存在がある。一般的なバーガーと大体同じ大きさの「ワッパーJr.」などのセットを、550円、600円、650円で提供している。
「キングバリューシリーズは朝昼夜問わず、毎日変わらず提供しています。『常にお得』であることが評価されているようです」(野村氏)
関連記事
- バーガーキング、総重量507グラム、1495キロカロリー「キング・イエティ ザ・ワンパウンダー」発売 話題性を喚起
- バーガーキング、東京・愛知・兵庫で新たに5店舗 新規出店を加速
- 「溶接の作業着」がキャンパーに爆売れ ワークマンが「エクセル研修」を強化して見えた新たなニーズとは
ワークマン好調の背景には「データ活用の強化」がある。作業服だけではなく、新業態を続々とオープンし、新規層を獲得。「エクセル研修」を強化して見えた新たなニーズとは? - 高級ホテルブッフェの残り、弁当で提供 2カ月で100キロの食品ロスを削減できたアプリ「TABETE」とは?
ホテル滞在の楽しみの1つである「朝食ブッフェ」。長年課題とされてきた「食品ロス」問題だが、2カ月で100キロ、50%削減したアプリがある。食品ロス削減アプリ「TABETE」とは? - 全国にたった“17人” スタバ黒板アート職人「GAHAKU」は何者なの?
日本のスタバには、「GAHAKU」と呼ばれる黒板アートの達人が存在する。GAHAKUは全国にたった17人。倍率12倍以上の選考を勝ち抜き、従業員の“お手本”となる黒板アートを制作している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.