食洗機ってそんなに便利なの？ 4人家族がたどりついた食器洗いの“最適解”：仕事と家事の両立術（3/3 ページ）

食器を手洗いしていた家庭で、食洗機を導入したらどうなったのか。実際の体験をもとにメリットとデメリットを解説。

[昆清徳，ITmedia]

面倒なこともある

　日々のメンテナンスについては、面倒だと感じる人がいるかもしれません。

　例えば、使ったあとには「残さいフィルター」に食べ物のかすがたまるので、これを毎回取り除く必要があります。残さいフィルターの汚れが落ちにくい場合は、ブラシなどでこすり落とさないといけません。

　毎日ではありませんが、定期的に食器を入れずに専用の洗剤だけを入れて「カラ洗い」をしたり、「回転ノズル」のお手入れをしたりといった手間も発生します。

　もし、こうした手入れを怠ると、故障の原因になります。実際、私は2回ほどメーカーに出張修理をお願いしました（いずれも有償）。

　食器の手洗いが全てなくなるとは限りません。例えば、木製のおわんやまな板は、高温乾燥によりひび割れなどが発生する可能性があるため、注意が必要です（出所：パナソニック公式Webサイト）。また、我が家では妻の要望により、手洗いにしている食器も割と残っています。このように、家にある食器や調理器具が食洗機に対応しているかどうか、確認する必要があります。

　食洗機専用の洗剤を購入する手間もかかります。通常の食器用洗剤に加えて、食洗機用洗剤の残量を気にすることになります。消耗品の“補充リスト”における項目が増えることにストレスを感じる人もいるかもしれません。

食洗機を使い続ける理由

　我が家では食洗機を今でも使い続けています。「食器洗いを●分後に終わらせてくれる」という存在がいると、同時に処理できるタスクの量が増えるからです。「手洗いのほうが早く済むなあ」と思うこともありますが、今では流れ作業のように食洗機を利用していく方が総合的な負担が少ないと判断しています。

　以上、さまざまなメリットやデメリットを説明しました。時短化の参考になればと思います。