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「ジェンダーレス」商品は売れにくい!? ヨーカ堂役員の“ダメ出し”乗り越え開発した子ども用インナー小学校で交流授業を実施(2/4 ページ)

子ども用のジェンダーレスなインナーをイトーヨーカドー92店舗とヨークベニマル37店舗で発売。開発会議では、ジェンダーレスというコンセプトに役員が難色を示したという。どういった経緯で発売までこぎつけたのか。

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カラー展開に特徴

 最もジェンダーレスを意識したのはカラー展開だ。綿100%のインナーは黒と白の2色、メッシュタイプのインナーは黒、白、ラベンダー、濃いグレー、グレーに近いブルーの5色を展開する。


綿100%のシリーズでは黒と白を用意

メッシュタイプのシリーズでは5色を展開

 当初、同社は男の子用、女の子用の肌着を開発しようとしていた。授業でもブルーなどの「男児カラー」、ピンクなどの「女児カラー」を別々に用意し、「どんな色がいい?」と聞いた。すると、女の子が男児カラー、男の子が女児カラーを選ぶといった光景が多く見られた。同社は、子どもたちに男児カラー・女児カラーという概念がないことに気付かされたという。これまで、女の子はピンク、男の子はブルーを好むのではないかと考えていた。

 こういった経緯があり、今回の肌着には、いかにも女の子が好みそうと思っていたピンク系の色などは少なくしている。

 商品パッケージに「ボーイ」「ガール」と表記していたが、今回からは男女共通の「キッズ」としたのも大きな変化だ。武田氏は「もし、キャミソールに『ガール』と表記すると、手に取りにくいと感じる子どももいると思います。どんな性に生まれてきても、好きなものを着ていいんだよと思ってもらいたいです」と説明する。


「ボーイ」「ガール」ではなく「キッズ」と表記(提供:セブン&アイ・ホールディングス)

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